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東京大学名誉教授 理博 吉岡甲子郎・
東京大学名誉教授 理博 荻野一善 共著
A5判/326頁/定価4510円(本体4100円+税10%)/1976年6月発行
ISBN 978-4-7853-8018-2 (旧ISBN 4-7853-8018-7)
C3043
大学初年級を対象とした基礎物理化学の演習書。熱力学および初歩の気体分子運動論に基づく状態論・平衡論・反応論を中心とした内容を持つ。
基礎事項の記述を明快にし、例題および演習問題との有機的関連を図った。また、計算問題ばかりでなく、原理と基礎法則の理解に役立つ問題も多く取り入れた。
1.物理・化学量の単位
2.気体
3.熱力学第1法則 熱化学
4.熱力学第2法則
5.相平衡 溶液
6.化学平衡
7.電解質溶液 電離平衡
8.電池の起電力
9.化学反応速度
まえがき
1.物理・化学量の単位
1.1 はじめに
1.2 SI単位
1.3 非SI単位
1.4 圧力の単位
1.5 エネルギーの単位
1.6 原子量 分子量
1.7 物理量と単位の関係
2.気体
基礎事項
2.1 系
2.2 理想気体の状態式
2.3 理想気体温度
2.4 気体定数
2.5 気体の分子量
2.6 混合気体
2.7 実在気体の状態式
2.8 気体の液化 臨界現象
2.9 対応状態の法則
2.10 気体分子運動論
2.11 Grahamの流出の法則
2.12 速度分布の法則
例題
演習問題
問題解答
3.熱力学第1法則 熱化学
基礎事項
3.1 熱力学の対象および若干の定義
3.2 熱力学第1法則
3.3 状態量と完全微分
3.4 準静的過程 可逆過程
3.5 体積変化の仕事
3.6 定積変化と定圧変化
3.7 熱容量
3.8 気体のモル熱容量
3.9 気体の定温体積変化
3.10 気体の断熱体積変化
3.11 反応熱
3.12 標準生成エンタルピー
3.13 反応熱の温度変化
例題
演習問題
問題解答
4.熱力学第2法則
基礎事項
4.1 可逆カルノーサイクルとその効率
4.2 熱力学第2法則
4.3 Carnotの定理 熱力学的温度
4.4 エントロピー
4.5 エントロピー変化の計算
4.6 熱力学の第3法則 標準エントロピー
4.7 ヘルムホルツエネルギーとギブスエネルギー
4.8 ギブスエネルギーの温度および圧力による変化
4.9 Gibbs-Helmholtzの式
4.10 熱力学の基本的関係式
4.11 熱力学関数の1次導関数の求め方
4.12 化学ポテンシャル
4.13 気体の化学ポテンシャル
例題
演習問題
問題解答
5.相平衡 溶液
基礎事項
5.1 相平衡 相律
5.2 1成分系の相平衡
5.3 Clapeyron-Clausiusの式
5.4 液体の蒸気圧
5.5 固体の蒸気圧
5.6 固体の融点の圧力による変化
5.7 固体の転移点の圧力による変化
5.8 溶液
5.9 理想溶液
5.10 Raoultの法則
5.11 2成分系の液相-気相平衡
5.12 水蒸気蒸留
5.13 気体の溶解度 Henryの法則
5.14 2成分系の液相-液相平衡
5.15 2成分系の固相-気相平衡
5.16 固体の溶解度 Schroederの式
5.17 理想希薄溶液
5.18 蒸気圧降下に関するRaoultの法則
5.19 沸点上昇の法則
5.20 凝固点降下の法則
5.21 浸透圧に関するvan't Hoffの法則
5.22 分配の法則
例題
演習問題
問題解答
6.化学平衡
基礎事項
6.1 ギブスエネルギーと平衡定数
6.2 平衡定数の表し方
6.3 質量作用の法則
6.4 活量
6.5 不均一系の化学平衡
6.6 標準生成ギブスエネルギー
6.7 平衡定数の温度変化
6.8 ギブスエネルギー関数
6.9 化学反応と不可逆変化
6.10 Le Chatelierの原理
例題
演習問題
問題解答
7.電解質溶液 電離平衡
基礎事項
7.1 電解質
7.2 電解質溶液の束一的性質
7.3 Faradayの電気分解の法則
7.4 電解質溶液の電気伝導
7.5 Kohlrauschのイオン独立移動の法則
7.6 イオン移動度と輸率
7.7 酸塩基反応
7.8 弱電解質の電離平衡
7.9 水の電離とpH
7.10 加水分解
7.11 緩衝液
7.12 指示薬
7.13 溶解度積
例題
演習問題
問題解答
8.電池の起電力
基礎事項
8.1 電解質の活量
8.2 Debye-Hueckelの理論
8.3 電池の起電力
8.4 可逆電池の起電力とギブスエネルギー変化
8.5 電池の起電力の温度変化
8.6 半電池の種類
8.7 起電力と活量
8.8 標準電極電位
8.9 濃淡電池
8.10 pHの測定
例題
演習問題
問題解答
9.化学反応速度
基礎事項
9.1 反応速度
9.2 反応次数
9.3 1次反応
9.4 2次反応
9.5 反応速度と温度
9.6 化学反応の種類
9.7 化学反応の機構
9.8 触媒
9.9 光化学反応
例題
演習問題
問題解答
付録
索引
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吉岡 甲子郎
よしおか こうしろう
1924年 千葉県に生まれる。東京帝国大学理学部卒業。東京帝国大学助手、東京大学助教授・教授などを歴任。主な著書に『物理化学大要』(養賢堂)、『無機化学[第2版]』(東京大学出版会),『新化学概論[増訂版]』(サイエンス社)などがある。
荻野 一善
おぎの かずよし
1926年 東京都に生まれる。東京大学理学部卒業。北海道大学助教授、東京大学助教授・教授、千葉工業大学教授などを歴任。千葉工業大学名誉教授。主な著書に『熱力学入門』(岩波書店)、『高分子溶液物性』(サイエンス社)、『化学熱力学講義』(東京化学同人)などがある。
(情報は初版刊行時のものから一部修正しています)
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