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基礎化学
東京大学名誉教授 理博 吉岡甲子郎 著
Ａ５判／254頁／定価2750円（本体2500円＋税10％）／1985年2月発行
ISBN 978-4-7853-3023-1 （旧ISBN 4-7853-3026-6）
C3043
（オンデマンド方式による印刷・製本）
大学初年級を対象とした教科書・参考書。物理化学的内容を中心としているが、熱力学第二法則は取りあげず、その分、相平衡や化学平衡については十分習熟し得るよう配慮した。また随所に例題を設け、各章末には演習問題、巻末にはその略解を付した。
本書傍用の演習書として『基礎演習シリーズ 基礎化学』（品切れ中）がある。
1．序論
2．気体
3．原子の構造 元素の周期律
4．化学結合 分子の構造
5．固体の構造
6．一成分系の相平衡（状態の変化）
7．溶液
8．二成分系の相平衡
9．熱化学
10．化学平衡
11．電解質溶液 イオン平衡
12．酸化還元反応 電気化学
13．化学反応速度
14．核化学
まえがき （pdfファイル）
1．序論
1.1 原子と元素
1.2 原子量
1.3 分子と分子量
1.4 物質量 モル
1.5 国際単位系
問題
2．気体
2.1 理想気体の状態式
2.2 気体の密度と分子量
2.3 混合気体 ドルトンの分圧の法則
2.4 気体分子運動論
2.5 気体の拡散と流出
2.6 実在気体 ファン・デル・ワールスの状態式
2.7 気体の液化 臨界現象
問題
3．原子の構造 元素の周期律
3.1 電子
3.2 ラザフォードの原子模型
3.3 原子スペクトル
3.4 光の粒子性
3.5 ボーアの理論
3.6 物質の波動性
3.7 シュレーディンガーの波動方程式
3.8 水素原子の波動関数
3.9 電子のスピン
3.10 電子配置と周期律
3.11 X線スペクトル
3.12 周期表
3.13 元素の分類
問題
4．化学結合 分子の構造
4.1 イオン結合
4.2 共有結合
4.3 水素分子イオンと水素分子
4.4 共有結合の部分的イオン性 電気陰性度
4.5 共有結合の方向性
4.6 π結合 非局在結合
4.7 分子の電気的性質
4.8 分子スペクトル
4.9 分子の構造
4.10 配位結合
4.11 錯体の構造
問題
5．固体の構造
5.1 固体
5.2 結晶格子
5.3 X線の回折
5.4 結合力による結晶の分類
5.5 イオン結晶
5.6 共有結合結晶
5.7 金属結晶
5.8 分子結晶
5.9 水素結合性結晶
問題
6．一成分系の相平衡（状態の変化）
6.1 相
6.2 液体の気化
6.3 クラペイロン-クラウジウスの式
6.4 トルートンの通則
6.5 固体の昇華
6.6 固体の融解
6.7 固体の転移
6.8 一成分系の状態図
問題
7．溶液
7.1 溶液の濃度
7.2 固体の溶解度
7.3 気体の溶解度 ヘンリーの法則
7.4 希薄溶液の諸法則
7.5 蒸気圧降下 ラウールの法則
7.6 沸点上昇
7.7 凝固点降下
7.8 浸透圧 ファント・ホッフの法則
7.9 溶質の分子量
7.10 分配の法則
問題
8．二成分系の相平衡
8.1 状態量
8.2 相律
8.3 一成分系の相平衡
8.4 二成分系の相平衡
8.5 理想溶液
8.6 二成分系の液相-気相平衡
8.7 水蒸気蒸留
8.8 二成分系の固相-液相平衡
8.9 二成分系の液相-液相平衡
問題
9．熱化学
9.1 熱力学の第一法則
9.2 定積変化の仕事
9.3 定積過程と定圧過程 エンタルピー
9.4 熱容量
9.5 気体のモル熱容量
9.6 相転移に伴う熱
9.7 反応熱
9.8 熱化学方程式 総熱量不変の法則
9.9 燃焼熱
9.10 生成熱
9.11 結合エネルギー
問題
10．化学平衡
10.1 化学平衡
10.2 質量作用の法則
10.3 平衡移動の法則
10.4 気相化学平衡
10.5 不均一系の化学平衡
10.6 平衡定数の温度変化
問題
11．電解質溶液 イオン平衡
11.1 電解質
11.2 強電解質と弱電解質
11.3 電解質溶液の束一的性質
11.4 酸と塩基
11.5 弱電解質の電離平衡
11.6 水の電離とpH
11.7 加水分解
11.8 緩衝液
11.9 指示薬
11.10 滴定曲線
11.11 溶解度積
11.12 金属硫化物の沈殿
11.13 錯イオンの生成
問題
12．酸化還元反応 電気化学
12.1 酸化と還元
12.2 酸化数
12.3 電気分解
12.4 電池の起電力
12.5 半電池の種類
12.6 可逆電池
12.7 電極電位
12.8 電池の起電力と濃度
12.9 電池の標準起電力と平衡定数
12.10 濃淡電池
12.11 pHの測定
12.12 燃料電池
問題
13．化学反応速度
13.1 反応速度に影響する因子
13.2 反応速度と濃度
13.3 一次反応
13.4 二次反応
13.5 複合反応
13.6 反応速度と温度
13.7 活性化エネルギー
13.8 触媒
問題
14．核化学
14.1 原子核の結合エネルギー
14.2 放射性壊変
14.3 原子核の人工変換
14.4 人工放射能
14.5 核分裂 核融合
問題
問題解答
付録
1．物理・化学量の記号
2．SI基本単位の定義
3．無機化合物命名法
4．熱力学第二法則
索引
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吉岡 甲子郎
よしおか こうしろう
1924年 千葉県に生まれる。東京帝国大学理学部卒業。東京帝国大学助手、東京大学助教授・教授などを歴任。主な著書に『物理化学大要』（養賢堂）、『無機化学［第2版］』（東京大学出版会）、『新化学概論［増訂版］』（サイエンス社）などがある。
（情報は初版刊行時のものから一部修正しています）
基礎演習シリーズ
基礎化学
化学通論
化学の世界
大学演習 化学通論
大学演習 物理化学
一般化学（三訂版）
ステップアップ
大学の総合化学
（改訂版）
理工系のための 化学入門
化学の基本概念
理科教育力を高める
基礎化学
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