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東京大学名誉教授 理博 吉岡甲子郎 著
Ａ５判／232頁／定価2420円（本体2200円＋税10％）／1984年3月発行
ISBN 978-4-7853-8101-1 （旧ISBN 4-7853-8101-9）
C3043
大学初年級を対象とした同著者による教科書『基礎化学』の併用演習書である。
多くの読者にとって取り組みやすいよう、熱力学第二法則を表立って用いず、エントロピーや自由エネルギーなどの難解な物理量が理解を妨げないよう工夫されている。他方、クラペイロン-クラウジウスの式、希薄溶液の諸法・相律・化学平衡の法則などの応用についてはよく習熟できるよう十分な配慮がなされている。
サポート情報
◎ まえがき （pdfファイル）
◎ 索引 （pdfファイル）
1．気体
2．原子の構造
3．化学結合 分子の構造
4．固体の構造
5．一成分系の相平衡（状態の変化）
6．溶液
7．二成分系の相平衡
8．熱化学
9．化学平衡
10．電解質 イオン平衡
11．酸化還元反応 電池
12．化学反応速度 核化学
まえがき （pdfファイル）
1．気体
基礎事項
1.1 物質の量
1.2 国際単位系
1.3 理想気体の状態式
1.4 気体の密度と分子量
1.5 混合気体 ドルトンの分圧の法則
1.6 気体分子運動論
1.7 気体の流出 グレーアムの法則
1.8 実在気体 ファンデルワールスの状態式
1.9 気体の液化 臨界現象
例題
演習問題
問題解答
2．原子の構造
基礎事項
2.1 原子核の構造
2.2 原子核の結合エネルギー
2.3 光の粒子性
2.4 原子スペクトル
2.5 ボーアの水素原子の理論
2.6 物質の波動性
2.7 シュレーディンガーの波動方程式
2.8 水素原子の波動関数
2.9 電子のスピン
2.10 電子配置と周期律
2.11 周期表と元素の分類
2.12 モーズリーの法則
例題
演習問題
問題解答
3．化学結合 分子の構造
基礎事項
3.1 イオン結合
3.2 共有結合
3.3 共有結合の部分的イオン性 電気陰性度
3.4 共有結合の方向性
3.5 $\sigma$ 結合と $\pi$ 結合
3.6 配位結合
3.7 分子の電気的性質
3.8 分子の磁気的性質
3.9 分子スペクトル
3.10 分子の構造
例題
演習問題
問題解答
4．固体の構造
基礎事項
4.1 結晶格子
4.2 Ｘ線の回折
4.3 イオン結晶
4.4 共有結合結晶
4.5 金属結晶
4.6 分子結晶
4.7 水素結合性結晶
例題
演習問題
問題解答
5．一成分系の相平衡（状態の変化）
基礎事項
5.1 相
5.2 液体の気化
5.3 クラペイロン-クラウジウスの式
5.4 トルートンの通則
5.5 固体の昇華
5.6 固体の融解
5.7 固体の転移
5.8 一成分系の状態図
例題
演習問題
問題解答
6．溶液
基礎事項
6.1 溶液の濃度
6.2 固体の溶解度
6.3 気体の溶解度 ヘンリーの法則
6.4 希薄溶液の諸法則
6.5 蒸気圧降下 ラウールの法則
6.6 沸点上昇
6.7 凝固点降下
6.8 浸透圧 ファントホッフの法則
6.9 溶質の分子量
6.10 分配の法則
例題
演習問題
問題解答
7．二成分系の相平衡
基礎事項
7.1 状態量
7.2 相律
7.3 一成分系の相平衡
7.4 二成分系の相平衡
7.5 理想気体
7.6 二成分系の液相-気相平衡
7.7 水蒸気蒸留
7.8 二成分系の固相-液相平衡
7.9 二成分系の液相-液相平衡
例題
演習問題
問題解答
8．熱化学
基礎事項
8.1 熱力学第一法則
8.2 体積変化の仕事
8.3 定積過程と定圧過程
8.4 熱容量
8.5 気体のモル熱容量
8.6 相転移熱
8.7 反応熱
8.8 熱化学方程式 総熱量不変の法則
8.9 燃焼熱
8.10 生成熱
例題
演習問題
問題解答
9．化学平衡
基礎事項
9.1 化学平衡
9.2 化学平衡の法則
9.3 平衡移動の法則
9.4 不均一系の化学平衡
9.5 平衡定数の温度変化
例題
演習問題
問題解答
10．電解質 イオン平衡
基礎事項
10.1 電解質
10.2 電解質溶液の束一的性質
10.3 ファラデーの電気分解の法則
10.4 電解質溶液の電気伝導
10.5 コールラウシュのイオン独立移動の法則
10.6 酸と塩基
10.7 弱電解質の電離平衡
10.8 水の電離とpH
10.9 加水分解
10.10 緩衝液
10.11 指示薬
10.12 溶解度積
例題
演習問題
問題解答
11．酸化還元反応 電池
基礎事項
11.1 酸化と還元
11.2 酸化数
11.3 電池の起電力
11.4 半電池の種類
11.5 電池の起電力と活量
11.6 電池の標準起電力と平衡定数
11.7 電極電位
11.8 濃淡電池
11.9 pHの測定
例題
演習問題
問題解答
12．化学反応速度 核化学
基礎事項
12.1 反応速度
12.2 反応速度と濃度
12.3 一次反応
12.4 二次反応
12.5 複合反応
12.6 反応速度と温度
12.7 触媒
12.8 放射性壊変
12.9 核反応
例題
演習問題
問題解答
付録
物理・化学量の記号
SI基本単位の定義
非SI単位
常用対数表
索引 （pdfファイル）
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吉岡 甲子郎
よしおか こうしろう
1924年 千葉県生まれる。東京帝国大学理学部卒業。東京帝国大学助手、東京大学助教授・教授などを歴任。主な著書に『物理化学大要』（養賢堂）、『無機化学［第2版］』（東京大学出版会）、『新化学概論［増訂版］』（サイエンス社）などがある。
（情報は初版刊行時のものから一部修正しています）
基礎化学
化学通論
化学の世界
大学演習 化学通論
大学演習 物理化学
基礎演習シリーズ
一般化学
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