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化学通論

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東京大学名誉教授 理博 吉岡甲子郎 著

A5判/296頁/定価2970円(本体2700円+税10%)/1976年12月発行
ISBN 978-4-7853-3004-0 (旧ISBN 4-7853-3004-X)  C3043
(オンデマンド方式による印刷・製本)

 理工系諸学科に進学する学生を対象とした教養課程向け教科書。エネルギー論、構造論を2本の柱とし、化学の理論的基礎に重点を置いた記述がなされている。
 長年にわたり、信頼できる本格的な教科書として高い評価を受けている。


目次 (章タイトル)  → 詳細目次

1.序論 気体
2.熱力学第一法則 熱化学
3.熱力学第二法則
4.相平衡 溶液
5.化学平衡
6.電解質溶液 電離平衡
7.電池 酸化還元平衡
8.化学反応速度
9.核化学
10.原子の構造 周期律
11.化学結合 分子の構造
12.結晶の構造と性質

詳細目次  『化学通論』 目次

まえがき (pdfファイル)

1.序論 気体
 1.1 原子と元素 原子量
 1.2 物質量 モル
 1.3 国際単位系
 1.4 状態量
 1.5 理想気体の状態式 温度
 1.6 気体定数
 1.7 理想混合気体
 1.8 気体分子運動論
 1.9 分子の速度
 1.10 実在気体の状態式
 1.11 気体の液化 臨界現象
 問題

2.熱力学第一法則 熱化学
 2.1 熱力学第一法則
 2.2 体積変化の仕事 準静的過程
 2.3 定積過程と定圧過程
 2.4 熱容量
 2.5 気体のモル熱容量
 2.6 相転移に伴う熱
 2.7 反応熱
 2.8 標準生成熱
 2.9 反応熱の温度変化
 問題

3.熱力学第二法則
 3.1 気体の定温体積変化
 3.2 気体の断熱体積変化
 3.3 カルノーサイクル
 3.4 熱力学第二法則
 3.5 Carnotの定理 熱力学的温度
 3.6 エントロピー
 3.7 エントロピー変化の計算
 3.8 熱力学第三法則 標準エントロピー
 3.9 エントロピーの分子論的解釈
 3.10 ヘルムホルツエネルギーとギブスエネルギー
 3.11 熱力学的関係式
 3.12 化学ポテンシャル
 3.13 気体の化学ポテンシャル
 問題

4.相平衡 溶液
 4.1 相律
 4.2 一成分系の相平衡
 4.3 Clapeyron-Clausiusの式
 4.4 液体の蒸気圧 固体の蒸気圧
 4.5 固体の融点・転移点の圧力による変化
 4.6 溶液の濃度
 4.7 二成分系の相平衡
 4.8 理想溶液 Raoultの法則
 4.9 二成分系の液相-気相平衡
 4.10 気体の溶解度 Henryの法則
 4.11 二成分系の液相-液相平衡
 4.12 二成分系の固相-気相平衡
 4.13 理想希薄溶液
 4.14 蒸気圧降下 沸点上昇 凝固点降下
 4.15 浸透圧 van't Hoffの法則
 問題

5.化学平衡
 5.1 化学平衡の法則
 5.2 ギブスエネルギーと平衡定数
 5.3 平衡移動の法則
 5.4 気相化学平衡
 5.5 液相化学平衡 活量
 5.6 不均一系の化学平衡
 5.7 標準生成ギブスエネルギー
 5.8 平衡定数の温度変化
 問題

6.電解質溶液 電離平衡
 6.1 電解質
 6.2 電解質溶液の束一的性質
 6.3 電気分解
 6.4 電解質溶液の電気伝導
 6.5 イオンの輸率 イオン移動度
 6.6 酸と塩基
 6.7 弱電解質の電離平衡
 6.8 水の電離とpH
 6.9 加水分解
 6.10 緩衝液
 6.11 指示薬 滴定曲線
 6.12 溶解度積
 問題

7.電池 酸化還元平衡
 7.1 電池の起電力
 7.2 半電池の種類
 7.3 電池の起電力とギブスエネルギー変化
 7.4 電解質の活量
 7.5 電池の標準起電力と活量
 7.6 標準電極電位
 7.7 濃淡電池
 7.8 pHの測定
 問題

8.化学反応速度
 8.1 反応速度
 8.2 反応速度と濃度
 8.3 一次反応
 8.4 二次反応
 8.5 複合反応
 8.6 反応速度と温度
 8.7 反応速度の理論
 8.8 均一触媒反応
 8.9 不均一触媒反応
 問題

9.核化学
 9.1 原子核の結合エネルギー
 9.2 放射能
 9.3 原子核の人工変換
 9.4 人工放射能
 9.5 核分裂 核融合
 問題

10.原子の構造 周期律
 10.1 光の粒子性
 10.2 原子スペクトル
 10.3 Bohrの理論
 10.4 物質の波動性
 10.5 Schröedingerの波動方程式
 10.6 水素類似原子
 10.7 電子のスピン
 10.8 電子配置と周期律
 10.9 X線スペクトル
 10.10 周期表と元素の分類
 問題

11.化学結合 分子の構造
 11.1 イオン結合
 11.2 共有結合
 11.3 水素分子イオン
 11.4 水素分子
 11.5 共有結合の部分的イオン性 分子の電気的性質
 11.6 電気陰性度
 11.7 共有結合の方向性 混成軌道
 11.8 π結合
 11.9 分子スペクトル
 11.10 分子の構造
 11.11 分子の磁気的性質
 11.12 錯体の構造
 問題

12.結晶の構造と性質
 12.1 空間格子
 12.2 X線の回折
 12.3 イオン結晶
 12.4 格子エネルギー
 12.5 共有結合結晶
 12.6 金属結晶
 12.7 分子結晶
 12.8 水素結合性結晶
 問題

問題解答

付録
 物理・化学量の記号
 物質の標準生成エンタルピー,標準生成ギブスエネルギーおよび標準エントロピー
 常用対数表

索引

著作者紹介

吉岡 甲子郎
よしおか こうしろう 
1924年 千葉県に生まれる。東京帝国大学理学部卒業。東京帝国大学助手、東京大学助教授・教授などを歴任。主な著書に『物理化学大要』(養賢堂)、『無機化学[第2版]』(東京大学出版会)、『新化学概論[増訂版]』(サイエンス社)などがある。

(情報は初版刊行時のものから一部修正しています)


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