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活動する宇宙 −天体活動現象の物理−[POD版]
Active Universe −Physics of Activity in Astrophysical Objects−
京都大学名誉教授 理博 柴田一成・
大阪教育大学名誉教授 理博 福江 純・
千葉大学教授 理博 松元亮治・
京都大学教授 理博 嶺重 慎 共編
A5判/288頁/定価5060円(本体4600円+税10%)/ 1999年11月発行,POD版 2014年4月発行
ISBN 978-4-7853-0616-8 C3044
(オリジナル版ISBN 978-4-7853-2812-2,旧ISBN 4-7853-2812-6)
太陽や星の振動やフレア等の爆発現象、活発な星形成、銀河の渦構造とダイナモ、銀河中心活動、コンパクト星と降着円盤による莫大なエネルギーの放出、そして宇宙ジェット…。
想像を絶するほどダイナミックに活動する天体の姿を、観測と理論、シミュレーションの手法から、わかりやすく解説した現代宇宙物理学の格好の入門書。
※オンデマンド出版書籍(POD版;オンデマンド版)は出版物をデジタルデータ化して、1冊から印刷・製本・販売を行う書籍です。
1.天体活動現象の物理 [加藤正二]
2.日震学 −振動を使って太陽の内部を探る− [尾崎洋二]
3.太陽・星の磁気流体現象 [柴田一成]
4.星形成 [花輪知幸]
5.銀河中心領域の活動性 [岡崎敦男]
6.銀河磁場と渦状腕 [沢 武文]
7.降着円盤の世界 [嶺重 慎]
8.降着円盤の磁気的不安定性 [松元亮治]
9.宇宙ジェットの観測と理論 [福江 純]
10.宇宙ジェットの磁気流体モデル [工藤哲洋・柴田一成]
まえがき
1.天体活動現象の物理 [加藤正二]
1.1 天体現象の流体・磁気流体力学的記述
1.2 エネルギーの諸形態と相互の関係
1.3 各種の不安定性の分類
参考文献
2.日震学 −振動を使って太陽の内部を探る− [尾崎洋二]
2.1 日震学とは
2.2 太陽の内部構造
2.3 太陽の5分振動の発見と日震学の起源
2.4 太陽の固有振動
2.5 最近の観測
2.6 日震学の成果
2.7 局所日震学
参考文献
3.太陽・星の磁気流体現象 [柴田一成]
3.1 はじめに
3.2 太陽フレア
3.3 「ようこう」が見たフレア
3.4 恒星フレア
3.5 むすび
参考文献
4.星形成 [花輪知幸]
4.1 分子雲から主系列星へ
4.2 星形成の理論
4.3 これからの課題
参考文献
5.銀河中心領域の活動性 [岡崎敦男]
5.1 活動銀河核の発見
5.2 銀河中心領域の多様な活動性
5.3 活動銀河核の統一モデル
5.4 銀河中心領域への質量供給 −降着円盤へのはるかな道のり−
参考文献
6.銀河磁場と渦状腕 [沢 武文]
6.1 渦状銀河と密度波理論
6.2 渦状銀河の磁場形成
6.3 銀河ダイナモと磁場形状
参考文献
7.降着円盤の世界 [嶺重 慎]
7.1 降着円盤とは
7.2 標準モデルによる降着円盤の描像
7.3 さまざまな系における降着円盤
7.4 低温円盤の円盤不安定モデル
7.5 移流優勢円盤モデル:二つめの「標準」モデル
7.6 降着円盤天体の激しい時間変動
参考文献
8.降着円盤の磁気的不安定性 [松元亮治]
8.1 降着円盤の磁気的活動性
8.2 降着円盤中の乱流生成
8.3 磁気回転不安定性
8.4 パーカー不安定性
8.5 磁気不安定性の3次元数値実験
8.6 まとめ
参考文献
9.宇宙ジェットの観測と理論 [福江 純]
9.1 宇宙ジェットとは
9.2 宇宙ジェットの観測
9.3 宇宙ジェットの理論
9.4 放射圧加速ジェット
9.5 まとめ
参考文献
10.宇宙ジェットの磁気流体モデル [工藤哲洋・柴田一成]
10.1 磁気的加速機構とは何だろうか
10.2 磁気流体ジェットの物理的性質
10.3 磁気流体ジェットの非定常シミュレーション
10.4 磁気流体ジェットの観測的証拠をさがす
10.5 宇宙ジェットは磁気流体モデルで統一できるか?
参考文献
あとがき
事項索引
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柴田 一成
しばた かずなり
1954年 大阪府に生まれる。京都大学理学部卒業、京都大学大学院理学研究科博士課程中途退学。愛知教育大学助手・助教授、国立天文台助教授、京都大学教授、京都大学花山天文台台長などを歴任。専門は宇宙磁気流体力学。主な著書・訳書に『とんでもなくおもしろい宇宙』(KADOKAWA)、『総説 宇宙天気』(共著、京都大学学術出版会)、『太陽の科学』(NHK出版)、『太陽 大異変』(朝日新聞出版)、『最新画像で見る 太陽』(ナノオプトニクス・エナジー出版局)、クーパー著『太陽大図鑑』(監訳、緑書房)などがある。
福江 純
ふくえ じゅん
1956年 山口県に生まれる。京都大学理学部卒業、京都大学大学院理学研究科博士課程修了。大阪教育大学助手・助教授・教授などを歴任。専門は降着円盤や宇宙ジェットに関する理論的研究。主な著書に『文系編集者がわかるまで書き直した世界一有名な数式「E=mc2」を証明する』(日本能率協会マネジメントセンター)、『90分でブラックホールがわかる本』(大和書房)、『極・宇宙を解く』(共編、恒星社厚生閣)、『「超」入門 相対性理論』(講談社)、『14歳からの天文学』(日本評論社)、『完全独習現代の宇宙物理学』(講談社)、『宇宙流体力学の基礎』(共著、日本評論社)などがある。
松元 亮治
まつもと りょうじ
1957年 兵庫県に生まれる。京都大学理学部卒業、京都大学大学院理学研究科博士課程修了。千葉大学講師・助教授を経て現職。専門は天体磁気流体現象の数値シミュレーション。
嶺重 慎
みねしげ しん
1957年 北海道に生まれる。東京大学理学部卒業、東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。マックスプランク天体物理学研究所研究員、茨城大学助手、京都大学助手などを経て現職。専門はブラックホール降着円盤の動的現象の理論的研究。主な著書に『さわっておどろく! 点字・点図がひらく世界』『新・天文学入門』(以上 共著、岩波書店)、『ブラックホール天文学』(日本評論社)などがある。
(情報は初版刊行時のものから一部修正しています)
写真集 太陽
(柴田一成)
シネマ天文楽入門
(福江 純)
最新 宇宙学
(福江 純)
SF天文学入門(上)
(福江 純)
SF天文学入門(下)
(福江 純)
ブラックホール天文学入門
(嶺重 慎)
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