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【裳華房】 物理学 教科書一覧 

量子力学

(2024/9/6更新)

  → 量子論   → 工学系向き   → 理学系向き

物理学レクチャーコース 量子力学入門 (伏屋雄紀 著)  
 A5判/2色刷/256頁/定価2860円(本体2600円+税10%)/ISBN978-4-7853-2414-8 2024年9月刊行!

 本書では、量子力学の入門書として、その魅力や面白さを伝えることを第一に考えました。量子力学の面白さは何といっても、その謎解きの物語にあり、直感とは相容れない不思議な現象の数々を先人たちが一つずつ解き明かしていく様を見ることは、どんな推理小説にも負けない、最高の知的エンターテインメントといえるでしょう。
 さらに、その謎解きの物語を通して、先人たちの創意工夫を学ぶことにも注力しました。既存の概念を覆し、新しい概念を生み出すような創造的な仕事を成し遂げるための訓練という観点からは、歴史的な経緯に沿って学ぶというアプローチも効果的との考えからです。したがって本書は、量子力学の初学者はもとより、すでに一通り学んだことのある方々にとっても、きっと新たな視点を提供できることでしょう

物理学講義 量子力学入門 (松下 貢 著)  
 A5判/292頁/2色刷/定価3190円(本体2900円+税10%)/ISBN978-4-7853-2254-0

 量子力学の初学者を対象に、量子力学がどうして必要とされるようになったのかを、おおむね科学の歴史を辿りながら解きほぐし、量子力学の誕生から現代科学への応用までの発展に沿って、スモールステップで解説しました。また、量子力学の誕生に至るまでに、かつての物理学者が古典物理学の範囲内でどのように格闘したかを、当時の数多い話題を辿りながら学習することは、物理学一般の復習と理解にも繋がると考え、関連した話題を付録にも詳しく記しました。

基礎物理学選書5A 量子力学(I)(新装版) (小出昭一郎 著)  
 A5判/288頁/定価3080円(本体2800円+税10%)/ISBN978-4-7853-2142-0

 同じ著者による『量子論(新装版)』からもっと本格的に量子力学を学ぶための書。予備知識としては大学初年級の一般物理学と数学のみを期待し、大学2年生や高専上級生が読み通せるよう基礎的事項から丁寧に解説。新装版ではレイアウトやデザインを見直し、誤植や用語の不統一の修正を行いました。
 『量子力学(I)』ではもっぱら1個の粒子の場合を取り扱いました(姉妹書の『量子力学(II)』では主に多粒子系の場合を扱います)。

基礎からの 量子力学 (上村 洸・山本貴博 共著)  
 A5判/388頁/定価4180円(本体3800円+税10%)/ISBN978-4-7853-2242-7

 量子力学リテラシーの時代を踏まえた学習に重点を置き、近年非常に重要となってきた“物質の量子力学”までを一貫して解説。初めて量子力学を学ぼうとする学生だけではなく、物性系や材料系、物質工学系の学生にとっても最適の入門書となるでしょう。
 なお、基礎から丁寧に書かれていますので、ニュートン力学と基礎の電磁気学、数学も微分積分と微分方程式、簡単な行列の計算程度を学んでいれば、十分理解できる内容となっています。

裳華房フィジックスライブラリー 演習で学ぶ 量子力学 (小野寺嘉孝 著)  
 A5判/198頁/定価2530円(本体2300円+税10%)/ISBN978-4-7853-2211-3

 量子力学は力学などに比べ、入口の敷居がかなり高いです。この「入りにくさ」をできるだけ緩和するために、本書では、取り上げる内容を基礎的な部分に絞り、その範囲内で丁寧なわかりやすい説明を心がけて書かれています。また、演習に力点をおく構成とし、学んだことをすぐにその場で「演習」により確認するというスタイルを取り入れました。
 演習問題の中には*印を付けたものもあり、それらはコンピュータを使って理解を深めるための問題となっています。実行形式のファイルがダウンロードできますが、これはあくまでも付録としてお考え頂き、これの利用がなくても、本書の学習に差し支えないものとなっています。


量子論

基礎物理学選書2 量子論(新装版) (小出昭一郎 著)  
 A5判/212頁/定価2750円(本体2500円+税10%)/ISBN978-4-7853-2141-3

 本書は、大学初年級程度の読者が、量子力学の筋道をできるだけ正確に理解できるような自習書として書かれた書で、長年に亘って、「量子論」の定番書として位置づけられてきた、大変定評のあるロングセラーの教科書・参考書の新装版です。
 この新装版では、例題の解答の文末や少し高度な話の冒頭にはアイコンを入れて、本文との違いが視覚的にもわかるように手を加えました。内容については、ほぼ改訂時のままとした上で、誤植や用語の不統一の修正を行いました。

量子論のエッセンス (松下栄子 著 )  
 A5判/138頁/定価1980円(本体1800円+税10%)/ISBN978-4-7853-2828-3

 量子力学を理解するときの“ものの見方・考え方”を「量子論」とし、初学者のための入門書として、日常生活で目にする現象や簡単な実験例も取り上げながら、そのエッセンスを丁寧に易しく解説しました。

ベーシック量子論 (土屋賢一 著)  
 A5判/212頁/定価2200円(本体2000円+税10%)/ISBN978-4-7853-2241-0

 高等専門学校および大学で開講されている「量子論」の講義用テキストです。内容としては、多体問題や相対論的量子力学を除いた標準的なものとし、初学者や再度学習しようとする独学者のために、細かな計算もできるだけ省かずに解説するなど、読みやすいものとなるように心がけました。また、導入部分の第1章に前期量子論を詳解することで、なぜ量子論が必要になったかが理解できるように工夫しました。


工学系向き

理工系学生のための 量子力学・統計力学入門 (小鍋 哲 著)  
 A5判/226頁/定価2640円(本体2400円+税10%)/ISBN978-4-7853-2279-3 New!

 理工系学部の多くの学科では、各分野の応用に進む前に、量子力学と統計力学の基礎を一つの講義で学ぶことが一般的ですが、これらの内容が1冊にまとまった基礎的なテキストは多くありません。そこで本書は、物理学を専門としない学生が量子力学と統計力学の基礎を半期で効率的に学べることを目指し、量子力学や統計力学を応用するために必要十分な内容を丁寧に解説しました。量子力学と統計力学がスムーズにつながっているため、両者の結びつきを感じながら学習することができるでしょう。

量子力学・統計力学入門 (星野公三・岩松雅夫 共著)  
 A5判/128頁/定価1980円(本体1800円+税10%)/ISBN978-4-7853-2080-5

 「量子力学」、「統計力学」の教科書といえば、通常、物理学科の3・4年生を対象とした通年用のものが多いですが、本書は工学部の初年級の学生に向けて書かれた半期用の教科書です。そのため、難しい数学の使用は避け、内容は極く基礎的なものに限定し、量子力学と統計力学の基本的概念・法則がわかりやすく解説されています。半年間で量子力学と統計力学の初歩をさらっと講義する、あるいは学びたい方に、お薦め致します。

工学へのアプローチ 量子力学 (山本貴博 著)  
 A5判/208頁/定価2640円(本体2400円+税10%)/ISBN978-4-7853-2270-0

 量子力学の歴史的な流れにとらわれることなく、早い段階でシュレーディンガー方程式を導入し、その応用例に触れることで、量子力学的な世界観に慣れ親しめるように工夫しました。
 また大学における半期の講義を想定して、無闇に対象とする系を広げずに、思い切って「1次元系(いわゆる直線上の運動)」に絞ることにしました。そのため、多くの教科書で中心的に書かれている「水素原子」は思い切って割愛し、一方で、エレクトロニクス分野において重要なテーマとなっている「電気伝導の量子論」の基礎を取り扱いました。
 なお例題や章末問題には、工学系の学習者を意識して、具体的に数値を求める問題も含めるようにしています。

理・工基礎 量子力学 (瓜生典清 著)  
 A5判/148頁/定価2420円(本体2200円+税10%)/ISBN978-4-7853-2029-4

 量子力学を初めて学ぶ工学部の学生向けの入門的な教科書です。本書では粒子の散乱、時間を含む摂動、多粒子系の問題等は割愛し、基本的な部分についてその要点が簡潔にまとめられています。半期の講義にふさわしくボリュームも手頃で、また各章末には演習問題があり、その章で学んだことの確認に役立つようになっています。

量子力学 −基礎と物性− (岸野正剛 著)  
 A5判/298頁/定価3740円(本体3400円+税10%)/ISBN978-4-7853-2072-0

 小出昭一郎 著『量子力学(I)』『量子力学(II)』とほぼ同じ範囲をカバーしながら、工学部での教育事情を考慮し、手ごろなボリュームにまとめ上げました。
 章末問題と詳細な解答を収め、最低限の演習にも対応できる構成になっています。


理学系向き

裳華房テキストシリーズ ‐ 物理学 量子力学 (小形正男 著)  
 A5判/288頁/定価3190円(本体2900円+税10%)/ISBN978-4-7853-2229-8

 初めて量子力学を学ぶ人を対象として、基礎事項をポイントを押さえながら易しく解説。例題と、各章末には豊富な演習問題を設け、具体的な問題を解くことを通して、量子力学の理解を深めることができるように配慮されています。これから量子力学を学ぼうという方、あるいは講義をされる方に、ぜひお薦めします。

物理学を志す人の 量子力学 (河辺哲次 著)  
 A5判/328頁/定価3520円(本体3200円+税10%)/ISBN978-4-7853-2271-7

 基礎からしっかりと学びたいと考えている人向けに執筆されたテキスト。
 量子力学が“わかって使える”ようになることを目標に、数式が表している量子状態の意味や「ここでは何を求めているのか」などの点についてわかりやすく丁寧に解説し、とくに学習者が戸惑うことの多い「ブラ・ケットの意味やその扱い方」を懇切丁寧に説明しました。また、章末問題の解答はかなり詳しく記載して、学習の便をはかりました。
 さらに、量子力学が完成するまでの背景やそれに関わった物理学者の思考過程などにも触れており、その部分を追って読むだけでも、量子力学の面白さ・不思議さを感じることができます。

裳華房フィジックスライブラリー 量子力学−現代的アプローチ− (牟田泰三・山本一博 共著)  
 A5判/316頁/定価3630円(本体3300円+税10%)/ISBN978-4-7853-2253-3

 物理学科で学ぶ本格的な量子力学の内容となる教科書・参考書。
 解説にあたっては、できるだけ単一の原理原則から出発して量子力学の定式化を行い、常に論理構成を重視して、量子論的な物理現象の明確な説明に努めました。また、応用に十分配慮しながら、できるだけ実験事実との関わりを示すようにしました。
 さらに、「量子基礎論概説」の章では、量子測定などの現代物理学における重要なテーマについても記し、そして本書の最後に「場の量子論」への導入の章を設けて次のステップに繋がるように配慮するなど、“現代的なアプローチ”で量子力学の本質に迫りました。

初等量子力学(改訂版) (原島 鮮 著)  
 A5判/338頁/定価3300円(本体3000円+税10%)/ISBN978-4-7853-2022-5

 量子力学の教科書・参考書として定評あるロングセラーの書です。学部学生に押さえておいてほしい量子力学の基礎的知識が、この一冊に見事に収められています。学生が自ら読み進めることができるよう、多少説明がくわしすぎるところもありますが、それもまた、本書の特長の一つといえるでしょう。

量子力学(I) (江沢 洋 著)  
 A5判/250頁/定価2860円(本体2600円+税10%)/ISBN978-4-7853-2206-9

 本書は、懇切丁寧に書かれた量子力学の入門的教科書。予備知識というほどのものは要りませんが、力学ならニュートンの運動方程式とエネルギーの保存則、電磁気なら点電荷の間のクーロンポテンシャル、そして数学は微積分の初歩を知っていれば十分です。くわしく解説された本文と、豊富な演習問題にくり返し取り組むことによって、量子力学的な想像力を養うことができるでしょう。巻末にある解答も、くわしく書かれています。

量子力学(II) (江沢 洋 著)  
 A5判/220頁/定価2640円(本体2400円+税10%)/ISBN978-4-7853-2207-6

 上記『量子力学(I)』では、理論の枠組みを述べ、井戸型ポテンシャルと調和振動子の問題に適用しました。それに引き続いて、本書(II)では角運動量と原子の構造について詳述します。
 姉妹書に、豊富で斬新な問題と詳しい解答を収めた『基礎演習シリーズ 量子力学』があります。

レクチャー 量子力学(I) −4つの基本原理から学ぶ− (石川健三 著)  
 A5判/288頁/定価3410円(本体3100円+税10%)/ISBN978-4-7853-2265-6

 本書は、量子力学が「重ね合わせの原理」「正準交換関係」「シュレディンガー方程式」「確率原理」という4つの基本原理を柱とすることを明らかにし、読者が量子力学の全体像を理解・把握し、自らの考えや方法で再構成できるとともに、多様な応用をできるようになることを目標にしました。
 (I)では、量子力学の基礎を踏まえつつ、上記4つの原理がいかに量子力学の考え方の根幹を示すかを学びます。さらに、第1原理から第3原理までを中心にして、基本的な物理系のシュレディンガー方程式やその解法に加え、代表的な近似法である摂動論まで解説しました。

レクチャー 量子力学(II) −4つの基本原理から導く− (石川健三 著)  
 A5判/276頁/定価3740円(本体3400円+税10%)/ISBN978-4-7853-2266-3

 上記の(I)に引き続き(II)では、準古典近似(WKB近似)や変分法について述べ、シュレディンガー方程式の理解を深めるとともに、これらを同種粒子の多体系に拡張します。その後、第4原理を加えた4つの原理から導く状態遷移の諸問題を解説。また、最後の章では、現代物理学の最先端のテーマの一つである量子情報を取り上げ、その基礎的な知識を解説しました。

基礎物理学選書5B 量子力学(II)(新装版) (小出昭一郎 著)  
 A5判/226頁/定価3080円(本体2800円+税10%)/ISBN978-4-7853-2143-7

 先にご紹介した『量子力学(I)』では、もっぱら1個の粒子の場合を扱っていますが、本書では多粒子系の場合をまず扱い、第2量子化、相対論的電子論と進んでいきます。ただ、多粒子系では扱う対象によってそのアプローチに用いられる方法に差があり、初学者がとまどうこともしばしばです。そこで本書では、なるべくもとになる波動関数の具体的な形に立ち戻って考えることから出発することを心掛け、読者がいろいろと外見上異なる方法の基本に横たわる本質を見失わないように工夫しています。
 新装版ではレイアウトやデザインを見直し、誤植や用語の不統一の修正を行いました。



         

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