11月の新刊(2009年)●物理学講義 熱力学 松下 貢 著●裳華房テキストシリーズ‐物理学 物性物理学 永田一清 著 ●化学の指針シリーズ 錯体化学 佐々木陽一・柘植清志 共著 ●理工系のための 生物学 坂本順司 著 ●ポピュラー・サイエンス 放射線の遺伝影響 安田徳一 著 10月の新刊(2009年)●リメディアル 大学の基礎数学 小寺平治 著●化学の指針シリーズ 量子化学 中嶋隆人 著 9月の新刊(2009年)●非線形光学入門 服部利明 著●物質の機能からみた 化学入門 杉森 彰 著 ●ステップアップ 大学の無機化学 齋藤勝裕・長尾宏隆 共著 ●ステップアップ 大学の有機化学 齋藤勝裕 著 8月の新刊(2009年)●エスプレッソ 伝熱工学 相原利雄 著5月の新刊(2009年)●物性科学入門シリーズ 超伝導入門 青木秀夫 著●入門 新高分子科学 大澤善次郎 著 3月の新刊(2009年)●ソフトマターのための 熱力学 田中文彦 著●コア講義 生化学 田村隆明 著 3月の復刊(2009年)※ 数学・物理分野の書籍を復刊(新規4点+再増刷)しました。詳しくは→「2009年 復刊書籍の一覧」のページをご覧ください。●基礎数学選書24 線形代数と量子力学【新規復刊】 竹内外史 著 ●数学選書7 幾何概論【【新規復刊】 村上信吾 著 ●基礎物理学選書13 原子核【新規復刊】 野上茂吉郎 著 ●基礎物理学選書14 物理数学【新規復刊】 押田勇雄 著 2月の新刊(2009年)●ステップアップ 大学の物理化学 齋藤勝裕 ・林 久夫 共著1月の新刊(2009年)●ポピュラー・サイエンス 宇宙環境と生命 佐藤温重 著
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11月の新刊(2009年)物理学講義 熱力学 松下 貢 著 A5判/192頁/2色刷/定価2640円(本体2400円+税10%)/2009年11月 ISBN978-4-7853-2232-8 本書は,丁寧でわかりやすい解説で定評のある松下先生執筆の書である.コンパクトなボリュームでありながらも,熱力学の本質が非常にわかりやすく解説されている. また,学習者の理解を高めるために,各章の冒頭には学習目標を提示し,章末には学習した内容をきちんと理解できたかどうかを確認するためのポイントチェックのコーナーが用意されている.問題解答には,間違ったり解けなかった場合に対するフィードバックを示すなど,随所に工夫の見られる構成となっている. 【主要目次】 1.温度と熱/2.熱と仕事/3.熱力学第1法則/4.熱力学第2法則/5.エントロピーの導入/6.利用可能なエネルギー/7.熱力学の展開/8.非平衡現象/9.熱力学から統計物理学へ 付録/問題解答
裳華房テキストシリーズ‐物理学 化学の指針シリーズ 錯体化学 佐々木陽一・柘植清志 共著 A5判/264頁/定価2970円(本体2700円+税10%)/2009年11月 ISBN978-4-7853-3224-2 錯体化学は単なる化合物群の化学としての位置付けから,他の分野と綿密に関連し,金属元素が関わる化学の主要部分を占める分野として,今やその重要性が広く認識されている. 本書では,古典的な錯体化学のエッセンスを確保しながらも,最近の情勢に対応できるように内容を工夫した.金属元素の基礎的な性質を系統的な目で振り返るところから出発し,この知識をもとに,全体を通して金属元素全体に目を配り,系統的視点を失わないような記述を心掛けている. 配位子が重要な役割を演ずる研究が急増しているため,配位子を概説する章も設けた.また,立体構造,電子状態などを通じて,多核錯体に関する記述を入れるようにつとめた. 【主要目次】 1.錯体化学とは 2.錯体化学の基礎としての金属元素の諸性質 3.金属錯体の立体構造 4.金属錯体の電子状態 5.金属錯体の安定性 6.金属錯体の反応 7.配位子からみた錯体化学 8.発展する錯体化学の分野 理工系のための 生物学 坂本順司 著 B5判/192頁/三色刷(一部 2色刷)/定価2970円(本体2700円+税10%)/2009年11月 ISBN978-4-7853-5220-2 本書は,理工系の方々に,現代生物学の粋を,本格的でしかもコンパクトに学んでもらうために,次のような特徴を込めて用意された教科書である. 1)基礎的でオーソドックスな枠組みの中に,最新の研究成果もふんだんに取り入れた. 2)幅広いトピックスに対する計算問題を扱うことで,現代生物学の理数的性格を体得できるようにした. 3)多彩な手段で項目間を密に結びつけ,多重・多層の相互関連を明示する. 【主要目次】1.生命物質 −命と物のあいだ−/2.細胞 −しなやかな建築ブロック−/3.代謝 −酵素は縁結びの神さま−/4.遺伝 −情報化された命綱−/5.動物性器官 −うごくしくみ−/6.植物性器官 −身体という迷宮のトポロジー−/7.ホメオスタシス −にぎやかな無意識の対話−/8.発生 −兎が飛び出す手品の帽子−/9.生物の進化と歴史 −生物が織りなす三千万世界−/10.ヒトの進化と遺伝 −涸れざる魅惑の源泉−/11.脳と心 −脳内動物園の三猛獣−/12.生物集団と生態系 −本当のエコとは多様性の価値− ポピュラー・サイエンス 放射線の遺伝影響 安田徳一 著 四六判/192頁/定価1870円(本体1700円+税10%)/2009年11月 ISBN978-4-7853-8787-7 放射線の被ばくによって体細胞に起きた突然変異は,被ばく者本人が白血病やがんなどの疾患になることがある(遺伝的影響).一方,放射線によって突然変異が生殖細胞に生じるとすると,子どもや未来の人類への影響が懸念されるが(遺伝性影響),現在のところ,それを示す確実な証拠は見つかっていない. 本書では,放射線の遺伝性影響のリスクを,その基礎から詳しく考察する. 【主要目次】 1.放射線と生物への作用/2.遺伝の基礎/3.遺伝性疾患/4.突然変異と遺伝性疾患/5.遺伝性生涯(疾患)の集団遺伝学/6.遺伝性リスクの評価/7.遺伝性リスクの推定 10月の新刊(2009年)リメディアル 大学の基礎数学 小寺平治 著 A5判/144頁/定価1980円(本体1800円+税10%)/2009年10月 ISBN978-4-7853-1553-5 大学における「微分積分」の講義を円滑に進める上で必要とされる基礎知識と微分積分の入り口までをまとめたもので,高校数学を十分に学んでこなかった学生や到達度に自信のない学生向けに開講されている補習科目用の教科書として利用されることを目的にしたものである. 独習書のようなくどい説明を展開することは避けつつ要点と例題を簡潔にまとめたことで,学生のレベルや時間数の制約に柔軟に対応でき,教授者が自由に講義方針を組み立てられるようになっている. 文科系で開講される教養科目としての数学用教科書としても利用できる. 【主要目次】1.式計算のポイント(多項式の計算/分数式・無理式/方程式・不等式) 2.いろいろな関数(やさしい関数/指数関数・対数関数/三角関数) 3.数列・関数の極限(数列/関数の極限値/微分積分第1歩) 化学の指針シリーズ 量子化学 −分子軌道法の理解のために− 中嶋隆人 著 A5判/240頁/定価2750円(本体2500円+税10%)/2009年10月 ISBN978-4-7853-3225-9 現代量子化学を学ぶために極めて重要な分子軌道法を中心に据えて,基本から理解できるようわかりやすく説いたユニークな教科書. 式の展開に不慣れな読者のために,重要な項目については計算過程を省略せず丁寧に解を導出し,また一章を割いて量子化学に必要な数学の基礎についても解説している. 【主要目次】 1.量子の世界/2.水素原子/3.近似法/4.分子軌道法/5.ハートリー-フォック法/6.電子相関/7.化学反応/8.相対論/9.量子化学で必要な数学 9月の新刊(2009年)非線形光学入門 服部利明 著 A5判/250頁/定価4180円(本体3800円+税10%)/2009年9月 ISBN978-4-7853-2826-9 量子エレクトロニクス,量子光学,光エレクトロニクス,分光測定など,多彩な領域の基礎となる非線形光学の画期的入門書.量子力学を苦手とする人にもお薦め! 本書では,量子力学を表だって使わずに,また厳密な議論は後回しにすることによって,初学者が基本的な概念を早く理解できるように解説した.式の導出は丁寧に行い,定量的な議論をすることで読者の理解を助けた.ただし,エネルギー準位や光子の概念は,読者が現象を理解するための助けになるので,敢えて用いるようにした. さらに,体系的に非線形光学を学ぶ際に必要な,非線形感受率テンソルの定義と表式や,対称性に関する厳密な議論などは,必要に応じて解説した.また,非線形感受率の一般的な定義については最後の章で記述することとして,読者が読み進むうちに,これらの事項について自然に理解していくことを目指した. 物質の機能からみた 化学入門 杉森 彰 著 A5判/224頁/2色刷/定価2640円(本体2400円+税10%)/2009年9月 ISBN978-4-7853-3083-5 化学を専門としない理工系学生のための入門的教科書『物質の機能を使いこなす−物性化学入門−』をブラッシュアップ.2単位用教科書としてより使いやすく,また2色刷りとなり一層わかりやすさを増した.物質の機能性についての理解を深めながら化学の本質を身につけることができる. 【主要目次】第1部 物質の構造から機能をみる 1.モノを使いこなすとは/2.物質構造の階層性と機能性/3.電子のプロフィール/4.原子のプロフィール/5.元素の周期律/6.原子の機能性/7.結合のいろいろ/8.結合が作り出すもの/9.気体,液体,固体,液体と固体のあいだ/10.高分子化合物/11.セラミックスとセメント,合金/12.天然物材料/13.材料の複合化 第2部 機能性から物質をみる 14.現代の科学技術で重要な機能性/15.材料の劣化/16.材料の有害性と安全性/17.資源とリサイクル ステップアップ 大学の無機化学 齋藤勝裕・長尾宏隆 共著 B5判/160頁/2色刷/定価2640円(本体2400円+税10%)/2009年9月 ISBN978-4-7853-3081-1 ジャビー規準で LET'S STEP UP! 課題設定→学習→達成度確認→新たな課題設定→… というJABEE(日本技術者教育認定制度)の認可規準に合わせて編集された教科書の無機化学編. 初学者が無理なく興味をもって無機化学の本質を習得できるよう,内容を精選し,日常的な比喩を用いた簡潔な説明と,丁寧でわかりやすい図を多用して,多彩な元素の世界を解説している.B5判2色刷. → シリーズ一覧(5巻) ステップアップ 大学の有機化学 齋藤勝裕 著 B5判/156頁/2色刷/定価2640円(本体2400円+税10%)/2009年9月 ISBN978-4-7853-3082-8 ジャビー規準で LET'S STEP UP! 課題設定→学習→達成度確認→新たな課題設定→… というJABEE(日本技術者教育認定制度)の認可規準に合わせて編集された教科書の有機化学編. 無理なく興味をもって有機化学の本質を習得できるよう内容を精選し,日常的な比喩を用いた簡潔な説明と,丁寧でわかりやすい図を多用して解説している.B5判2色刷. → シリーズ一覧(5巻) 8月の新刊(2009年)エスプレッソ 伝熱工学 相原利雄 著 A5判/288頁/定価3520円(本体3200円+税10%)/2009年8月 ISBN978-4-7853-6023-8 エネルギー有効利用のキーテクノロジーである伝熱工学の入門書. 先に刊行した『機械工学選書 伝熱工学』は,伝熱工学を専攻する大学院生や専門技術者を主な対象に執筆し,伝熱現象の詳細な数学的展開と関連事項を幅広く解説してある. 一方,本書は,伝熱工学の初学者や広範な技術者を対象に,伝熱工学の学習で絶対必要な基本学理と重要項目を精選し,簡潔にまとめたものである.難度が高い項目は★印の数でレベル表示し,例題を新設して具体的解法と関係式の運用のコツが会得しやすいように配慮してある.さらに,理解を助けるため,身近な伝熱現象の実例を多数紹介し,学理との関連を解き明かす工夫もされている. 【主要目次】 1.序論/2.熱伝導/3.強制対流熱伝達/4.自然対流熱伝達/5.非相変化を伴う熱伝達/6.放射伝熱/7.熱交換器/8.物質伝達を伴う熱伝達 演習問題解答例/全般的参考書/付表/索引 5月の新刊(2009年)物性科学入門シリーズ 超伝導入門 青木秀夫 著 A5判/204頁/定価3630円(本体3300円+税10%)/2009年5月 ISBN978-4-7853-2915-0 鉄系超伝導体の発見で新展開! 超伝導の本質に迫った入門書! 超伝導は古くて常に新しいテーマであり,とてもファンタスティックな世界である. 本書は,超伝導の本質と考えられる事柄を,本分野を初めて学ぶ方にとっては入門書として読み進められ,すでに知っている方には自らの知識を整理するのに役立てられることを目指して書かれたものである. ゼロ抵抗・ゲージ対称性の破れ・BCSギャップ間の関係など,普通はあまり詳しく解説されることがないが基礎的で重要な話題や,高温超伝導を始めとして,最近も続々と発見されているエキゾチックな超伝導体も含めて解説し,今後の展望などについても触れた. 【主要目次】 1.超伝導とは何か/2.統計力学の復習と超伝導の現象論/3.BCS理論/4.高温超伝導/5.電子相関と超伝導/6.様々な物質における超伝導/7.超流動と量子ホール効果/8.課題と展望 入門 新高分子科学 大澤善次郎 著 B5判/216頁/定価3190円(本体2900円+税10%)/2009年5月 ISBN978-4-7853-3078-1 高分子の“物性”と“合成”を一冊にまとめて好評を博した『入門 高分子科学』をベースに,新たなフィロソフィーにより現代の高分子科学を学ぶにふさわしくアップデートされた決定版.判型も大きくなりさらに見やすくなった. 【主要目次】 序 自然界における物質循環と高分子/1. 高分子の概念/2. 天然高分子の生成/3. 合成高分子の生成/4. 高分子の反応/5. 機能性高分子/6. 高分子固体の構造/7. 高分子固体の性質/8. 高分子溶液の性質/9. 分子量の決定方法 3月の新刊(2009年)ソフトマターのための 熱力学 田中文彦 著 A5判/252頁/定価3850円(本体3500円+税10%)/2009年3月 ISBN978-4-7853-2825-2 高分子,液晶,ゲル,ゴム,コロイド,エマルション,生体物質,……. 本書は,身近で工業的にも重要な ソフトマター(柔らかい物質群に対する総称)を理解するために必要な熱力学を,法則の適用の仕方に力点をおいてまとめたものである.ソフトマターの相転移や化学反応による物質転換を中心に題材を選び,分子論は極力避けて,マクロな熱力学の威力を最大限に発揮するように工夫をした.混合エントロピーについては,ボルツマンの原理に基づく分子論的な描像についても説明し,その延長上にある正則溶液理論,高分子溶液理論を基本モデルとして含め,熱力学の予測する結果の分子論的な内容確認のために随所で用いた. 【主要目次】 1.ソフトマターとは? 2.熱力学の基本法則 3.相平衡と相転移の熱力学 4.多成分混合系の熱力学 5.化学反応の熱力学 6.界面の熱力学 コア講義 生化学 田村隆明 著 A5判/208頁/2色刷/定価2750円(本体2500円+税10%)/2009年3月 ISBN978-4-7853-5219-6 分子生物学の隆盛によりさらなる発展を遂げた生化学.この双方に精通した著者による,新しい生化学の教科書. 一定のレベルを保ちつつ生化学の必要項目を網羅し,さらに発展的学習をサポートするコラムや解説も豊富に用意,高度な学問レベルに移るための橋渡しの役割も備えている.これから本格的に生化学を学ぼうとする初学者のための導入書として最適の一冊. 2月の新刊(2009年)ステップアップ 大学の物理化学 齋藤勝裕 著・林 久夫 共著 B5判/158頁/2色刷/定価2640円(本体2400円+税10%)/2009年2月 ISBN978-4-7853-3080-4 ジャビー規準で LET'S STEP UP! 課題設定→学習→達成度確認→新たな課題設定→… というJABEE(日本技術者教育認定制度)の認可規準に合わせて編集された教科書の物理化学編. 初学者にとってとっつきにくい印象の強い物理化学を無理なく学べ,かつその全体像を的確に把握できるよう,日常的な比喩を用いたわかりやすい記述と,工夫された多数の図版を用いて解説している.B5判2色刷. → シリーズ一覧(全5巻) 1月の新刊(2009年)ポピュラー・サイエンス 宇宙環境と生命 −宇宙生物学への招待− 佐藤温重 著 四六判/220頁/定価1760円(本体1600円+税10%)/2009年1月 ISBN978-4-7853-8786-0 宇宙飛行技術の進歩は人類の宇宙への進出を可能とし,宇宙環境を利用した有人の科学研究を実現しました.生命科学の分野で生物における重力の役割を明らかにしつつあります.一方,無人の宇宙観測・探査技術の進歩は,惑星や星間に生命を構成する物質の前駆体が存在することを明らかにしました. こうした知識の蓄積から,宇宙的視野に立った普遍性のある宇宙生物学が誕生しました.発展著しい宇宙生物学はどこまでわかったのか,これから何を目指しているのかを紹介します.
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