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2016年 12月の新刊
ゲノム編集入門 −ZFN・TALEN・CRISPR-Cas9−
山本 卓 編
A5判/240頁/3色刷/定価3630円(本体3300円+税10%)/2016年12月発行
ISBN978-4-7853-5866-2
人工DNA切断酵素の作製が煩雑で難しかったため限られた研究での利用にとどまっていたゲノム編集は,新しい編集ツールであるCRISPR-Cas9の出現によって,誰もが簡便に効率よく広範囲に利用できるものへと大きく変わった.
有用物質を作る微生物の作製,植物や動物の品種改良や創薬に必要な疾患モデルの細胞や動物の作製,さらにはがんを含む病気の治療への利用など,ゲノム編集は,基礎研究の分野のみならず,産業や医療での分野においても世界中で研究が進められている.
本書は,「ゲノム編集の基礎を勉強したい」「さまざまな生物でこの技術を使うメリットがどこにあるのかを知りたい」「産業や医療におけるこの技術の有用性を知りたい」と考える初心者を対象にした,国内初のゲノム編集の入門書である.
微生物から植物,さまざまな動物でゲノム編集技術を開発してきた国内の研究者が,従来の改変技術とゲノム編集の技術を紹介し,ゲノム編集の可能性についてわかりやすく解説する.
【主要目次】
1.ゲノム編集の基本原理 2.CRISPR の発見から実用化までの歴史 3.微生物でのゲノム編集の利用と拡大技術 4.昆虫でのゲノム編集の利用 5.海産無脊椎動物でのゲノム編集の利用 6.小型魚類におけるゲノム編集の利用 7.両生類でのゲノム編集の利用 8.哺乳類でのゲノム編集の利用 9.植物でのゲノム編集の利用 10.医学分野でのゲノム編集の利用 11.ゲノム編集研究を行う上で注意すること
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2016年 11月の新刊
本質から理解する 数学的手法
荒木 修・齋藤智彦 共著
A5判/210頁/2色刷/定価2530円(本体2300円+税10%)/2016年11月発行
ISBN978-4-7853-1570-2
本書は,「数学は得意ではないけれども,嫌いではない.だから何とか根本から理解したい.」という大学理工系諸学科の学生(後輩諸君)のために,初学年で学ぶ基礎数学について,「この数学を学ぶことにどんな意味があるのか」「何が重要か」「本質は何か」「何の役に立つのか」という問題意識を常に持って考えるためのヒントや解答を記した.
◆本書のポイント◆
◎ 話の流れを重視した,「読み物」風のスタイル.
◎ 第1章で,数学を学ぶ上での基本原則・前提知識・約束事など,各章に入りきらない共通概念や,知っておいてほしい事項を解説.
◎ 各章のテーマを学ぶ意義・目的を章の冒頭で明らかにし,結論を先に述べてから詳細な解説に入る構成.
◎ 直感に訴えるような図や絵をなるべく多く示して解説.
◎ 補足説明や練習問題・解答例を,裳華房のWebサイトに掲載(下記参照).
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【主要目次】
1.基本の「き」 2.テイラー展開 3.多変数・ベクトル関数の微分 4.線積分・面積分・体積積分 5.ベクトル場の発散と回転 6.フーリエ級数・変換とラプラス変換 7.微分方程式 8.行列と線形代数 9.群論の初歩
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基礎からの 物理学
山本貴博 著
B5判/272頁/2色刷/定価2640円(本体2400円+税10%)/2016年11月発行
ISBN978-4-7853-2252-6
理工系の大学1年生を念頭に,それぞれの専門分野に進む前に身に付けておいてもらいたい「物理学の基礎」について執筆した.内容としては,古典物理学の3本柱である力学・熱力学・電磁気学に焦点をあて,その論理体系をスモールステップで平易に丁寧に解説した.
◆本書のポイント◆
◎ 専門課程に進むと数式に微分積分が用いられることを考慮し,本書ではあえて微分積分を避けずに用いて解説した.
◎ 必要となる数学についても,物理学を学びながら習得できるように配慮した.
◎ 中学校や高等学校の教科書に登場するような基本的な用語であっても定義と意味を詳しく解説した.
◎ 読者が親しみをもって学んでもらえるように,物理学の発展に貢献した先人らの似顔絵を随所に掲載した.
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【主要目次】
第I部 力学(力学が対象とするもの/位置ベクトルと座標/質点の運動学/点の力学 〜ニュートンの運動の法則〜/自然界の様々な力/巨視的物体にはたらく力/様々な力のもとでの質点の運動/力学的エネルギーとその保存則/角運動量とその保存則/非慣性系での物体の運動/質点系の力学/剛体の力学) 第II部 熱力学(熱力学が対象とするもの/熱平衡状態と温度/気体の分子運動論/熱力学第1法則/熱力学第2法則) 第III部 電磁気学(電磁気学が対象とするもの/静電場/静磁場/電磁誘導/マクスウェルの変位電流の法則/マクスウェル方程式と電磁波)
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工学系の基礎物理学シリーズ
電磁気学
加藤 潔 著
B5判/164頁/2色刷/定価2420円(本体2200円+税10%)/2016年11月発行
ISBN978-4-7853-2251-9
本書は,電気・磁気の世界の姿と考え方をやさしく解説した,工学部向けの半期用の教科書である.最初のうちは,電気現象と磁気現象をそれぞれ別々に扱うが,最後の章までたどり着いたときには,両者がひとつの顔の左右の容貌になっていることがわかるような構成とした.
わかりにくいと思われる箇所に,理解を助ける概念図や注釈を側注などに設け,数学的な取り扱いの説明に関しては,その都度,基本的なところから解説した.また,読者の興味をそそり,学習意欲をかきたてるコラムを適宜用意した.
なお本書のうち,1章,3章,5章が電磁気学の主な流れで,その間の2章と4章で電気回路を扱った.この意味で,2章と4章は基本的な箇所に軽く目を通すだけにとどめ,1章,3章,5章を中心に読み進んでも大丈夫なように記述してある.
【主要目次】
1.電荷と静電場 2.定常な電流 3.電流と静磁場 4.時間変化する電流 5.時間変化する場
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量子力学選書
多粒子系の量子論
藪 博之 著
A5判/448頁/定価5720円(本体5200円+税10%)/2016年11月発行
ISBN978-4-7853-2514-5
本書では,多粒子系のさまざまな現代的な応用や計算法を広く述べることよりも,粒子対称性,多体波動関数,第2量子化の方法といった多粒子系の量子力学の基本的な考え方を詳しく説明すること,それから,ハートリー‐フォック近似,乱雑位相近似,摂動法,といった基本的な計算法の考え方について説明することに重点をおいた.
各部分においては,実際的な例を,できるだけさまざまな領域──クォーク模型,核物質,電子ガス模型,ボース‐アインシュタイン凝縮など──からとった.これらの例は,各分野の研究内容とその発展を紹介するということよりも,多粒子系の量子力学の考え方の例として議論した.
【主要目次】
1.多体系の波動関数 2.自由粒子の多体波動関数 3.第2量子化 4.フェルミ粒子多体系と粒子空孔理論 5.ハートリー‐フォック近似 6.乱雑位相近似と多体系の励起状態 7.ボース粒子多体系とボース‐アインシュタイン凝縮 8.摂動法の多体系量子論への応用 9.場の量子論と多粒子系の量子論
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一般化学(四訂版)
長島弘三・富田 功 共著
執筆協力:目良誠二
B5判/212頁/2色刷/定価2530円(本体2300円+税10%)/2016年11月発行
ISBN978-4-7853-3511-3
高校化学の内容とのつながりを重視した平易な一般化学の入門書として定評ある教科書の四訂版.
2012年に改正された高校学習指導要領に合わせて全体を見直すとともに,判型をA5判からB5判に大判化して見やすくし,従来小活字で書かれていた部分や簡単な図表を側注に移して本筋の見通しをよくした.さらに,新たな側注解説や図表も追加し,術語の英訳にも意を注いだ.やや内容が古くなったと思われる記述も,歴史の重みを考えて簡素化しながらも一部残した一方で,とくに有機化学の内容等はアップデートに努めた.
演習問題も増量し,講義テキストのみならず自習書としても適している.
【主要目次】
1.原子と分子 2.化学結合 3.物質の状態 4.化学反応 5.無機物質 6.有機化学の基礎 7.低分子有機化合物 8.天然有機化合物と高分子化合物
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化学ギライにささげる 化学のミニマムエッセンス
車田研一 著
A5判/212頁/定価2310円(本体2100円+税10%)/2016年11月発行
ISBN978-4-7853-3510-6
大学や工業高等専門学校の理系学生が実社会に出てから現場で困らないための,“少なくともこれだけは身に付けておきたい”化学の基礎を,大学入試センター試験の過去問題を題材にして懇切丁寧に解説.化学を敬遠しがちな学生たちに捧げるユニークな入門書.
【主要目次】
0.はじめに −すこし長い前置きと,本書の使い方− 1.化学結合のパターンの“カン”を身に付けよう 2.“モル”の計算がじつはいちばん大事!−化学量論の超基本− 3.大学で学ぶ“化学熱力学”の準備としての“熱化学方程式”−熱は生成物? それとも状態の指標?− 4.酸・塩基・中和 −最低限頭に入れておきたいこと− 5.酸化・還元は“酸素”とは切り分けて考える −“酸化数”は大事な指標,電気へつながる化学反応− 6.電気をつくる酸化・還元反応 −電子のやりとりで理解する− 7.“とりあえずこれだけは”的有機化学 −エンジニアの常識,あるいは,教養としての有機化学− 8.“とりあえずこれだけは”的有機化学反応 9.センター化学にみる,“これくらいは覚えておいてほしい”常識 −無機化学を中心に,最低限頭に入れておきたい化学の雑学−
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化学の指針シリーズ
高分子化学
西 敏夫・讃井浩平・東 千秋・高田十志和 共著
A5判/276頁/定価3190円(本体2900円+税10%)/2016年11月発行
ISBN978-4-7853-3227-3
高分子の構造と物性・合成から,高分子の機能性と使われ方(社会との関わり),地球温暖化など環境問題への高分子の役割など,高分子化学(科学)の基礎と応用,未来への可能性を,幅広く,バランスよくカバーした.
【主要目次】
1.高分子とは 2.高分子の化学構造 3.高分子生成反応 4.縮合重合・重付加 5.ラジカル重合 6.イオン重合 7.配位重合・開環重合 8.高分子の反応 9.酵素・微生物による高分子の合成と分解 10.高分子の構造 11.高分子の分子運動と物性(1)−高分子のひろがりと高分子溶液− 12.高分子の分子運動と物性(2)−高分子の物性はどのように発現するか− 13.高分子の力学的性質 14.高分子の応用(1)−多成分系高分子・複合系高分子を作る− 15.高分子の応用(2)−機能性高分子の特徴− 16.高分子と地球環境
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ホルモンから見た生命現象と進化シリーズ VI
回遊・渡り −巡−
安東宏徳・浦野明央 共編
A5判/188頁/定価2530円(本体2300円+税10%)/2016年11月発行
ISBN978-4-7853-5119-9
動物は,生活史の中のさまざまな段階で,さまざまな理由により,さまざまな距離を移動する.鳥の渡りや魚の回遊などは,摂食,成長,生殖や体液浸透圧調節などの生理機能に密接に関連し,季節の移り変わりに応じて起きている.一方,予期せずに起こる生息環境の変化に対応するためにも動物は移動する.
本書は,回遊と渡りに代表される“移動”のしくみをホルモンの側面から解明しようとする研究の成果を基に,水圏から陸,空のさまざまなフィールドで繰り広げられる動物の生き生きとした“移動”の様を紹介するものである.
2章で基礎となる神経内分泌学を概説した後,昆虫(チョウ),魚類(アユ,サケ,クサフグ),両生類と爬虫類,鳥類,哺乳類(クマ)の“移動”を取り上げ,第一線の研究者がわかりやすく解説する.
【主要目次】
1.序論 2.回遊・渡りの基礎となる神経内分泌学の概説 3.チョウの渡り 4.アユの両側回遊 5.サケとクサフグの産卵回遊 6.両生類と爬虫類の移動 7.鳥類における渡りの生活史段階の制御 8.クマの移動と冬眠
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2016年 10月の新刊
経済・経営のための 統計教室 −データサイエンス入門−
小林道正 著
A5判/188頁/2色刷/定価2310円(本体2100円+税10%)/2016年10月発行
ISBN978-4-7853-1567-2
「統計学」は,多くのデータから,そして時には限られた少数のデータから,そこに潜んでいる構造を明らかにし,未来の予測をも行うための科学「データサイエンス」である.
本書は,大学に入学して間もない経済学・経営学などを専攻する学生や,社会に出て経済・経営の現場で働き始めたビジネスパーソン等が,統計学を学び始める・学び直すための入門書である.
読者が躓きやすいところ,難しく感じると思われるところについては,40年以上にわたる著者の教育経験に基づき,なるべく経済・経営分野の具体例を出しながら極力丁寧に解説をした.
なお本書では,例題や問題において,あえて同じデータ(数値)を繰り返し用いるようにした.それは,同じデータであっても「そこから何を読み解くか」「どのように分析するか」によって,導かれる結果(情報)が異なってくることを実感してもらうためである.そのため,単純な分析から次第に高度な分析へと進化していく様子がわかるように書かれている.
データサイエンスを学びたいという読者に,ぜひお薦めしたい.
【主要目次】
1.確率の考え方 2.確率変数とは何か 3.データの構造を理解する 4.標本の分布を知る 5.統計的推定の考え方 6.統計的検定の考え方 7.相関分析とは何か 8.回帰分析とは何か
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ホルモンから見た生命現象と進化シリーズ VII
生体防御・社会性 −守−
水澤寛太・矢田 崇 共編
A5判/280頁/定価3190円(本体2900円+税10%)/2016年10月発行
ISBN978-4-7853-5120-5
本書では,生体防御を司る内分泌系に焦点をあて,第一部では体内における防御機構として、おもに免疫系についてさまざまな観点から解説した.第二部では個体における防御機構として,擬態や保護色,体色変化,粘液などを取り上げた.第三部では集団における防御機構として,群れやなわばり,社会順位,昆虫の社会性などを紹介した.
防御の進化の過程を理解するためには“攻撃”の進化の過程にも目を向ける必要があることから,抗菌ペプチドやヘビ毒などについて,また外分泌系と体内の生体防御メカニズムは無関係ではないとの視点から,魚類と両生類の外分泌系などについても章をあてて紹介した.
【主要目次】
1.序論 −野生の内分泌− 第1部 体内の攻防 2.生体防御と比較内分泌学 3.ウイルスの侵入 4.生理活性物質とミトコンドリア 5.魚類下垂体と免疫 6.ヒトにおける妊娠免疫 7.魚類における妊娠免疫 第2部 個としての攻防 8.昆虫の擬態 9.鳥類と哺乳類の保護色 10.光があやつる魚類の体色とホルモン 11.魚類の粘液 12.生体防御ペプチドによる両生類の先天的防御機構 13.蛇毒成分の多様な生理機能と分子進化・遺伝子発現 第3部 集団による攻防 14.動物はなぜ群れを形成するのか 15.魚類における社会順位とホルモン 16.魚類のなわばりと防御行動 17.集団とリズム 18.昆虫における社会性のメカニズム
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2016年 9月の新刊
コア講義 線形代数
礒島 伸・桂 利行・間下克哉・安田和弘 著
A5判/208頁/2色刷/定価2420円(本体2200円+税10%)/2016年9月発行
ISBN978-4-7853-1568-9
数学を専門としない理工系学部の学生向けに執筆された通年用テキスト.半期13回×2の全26回の講義に対応するよう全26節で構成し,各節の最後には演習問題を置いた.また巻末には,それらの詳しい解答を用意した.
対象読者を考慮して面倒な証明の多くを省略する一方,線形代数学の体系性はきちんと伝わるよう,例を通して必要な証明の理解が得られるように記述に工夫を凝らした.
姉妹書に『コア講義 微分積分』がある.
【主要目次】
1.平面と空間のベクトル 2.行列の基礎 3.行列式 4.ベクトル空間 5.線形写像と固有値
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コア講義 微分積分
礒島 伸・桂 利行・間下克哉・安田和弘 著
A5判/224頁/2色刷/定価2530円(本体2300円+税10%)/2016年9月発行
ISBN978-4-7853-1569-6
数学を専門としない理工系学部の学生向けに執筆された通年用テキスト.半期13回×2の全26回の講義に対応するよう全25節(補遺を含め全26節)で構成し,各節の最後には演習問題を置いた.また巻末には,それらの詳しい解答を用意した.
執筆に当たっては,高等学校での数学IIIの知識を仮定せず,これまで微分・積分を学んだことのない学生であっても,微分積分学を本書で一から学べるようにすることを心掛けた.
また対象読者を考慮して,実数の構成についての議論やε-δ論法などは割愛したが,代わりに第1章で自然対数の底の存在の証明を与えるなど,必要とされる議論の厳密性については十分に配慮した.
姉妹書に『コア講義 線形代数』がある.
【主要目次】
1.極限 2.微分法 3.積分法 4.偏微分 5.重積分
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医療・看護系のための 生物学(改訂版)
田村隆明 著
B5判/192頁/4色刷/定価2970円(本体2700円+税10%)/2016年9月発行
ISBN978-4-7853-5233-2
生物学が扱う幅広い領域の中でも,医療系に必須の「生物の原則」基礎生物学と「ヒトに関する基本」基礎医学を大きな柱として解説し,延べ200校以上の学校でご採用いただいた教科書の改訂版.図表を豊富に用意し,コラム,解説,疾患ノート等の囲み記事で生物学や医療・疾患にかかわる事項を説明する.
2016年の改訂版では,全体をカラー(4色刷)にして見やすくし,また説明をより丁寧にしてわかりやすくするとともに,新たな技術革新などの記述を増やし,索引に取り上げる重要語句なども大幅に増やしながら,頁数と価格は旧版と同じにした.
【主要目次】
1.生物学の基礎 2.細胞 3.生物を構成する物質 4.栄養と代謝 5.遺伝とDNA 6.遺伝情報の発現 7.細胞の増殖と死 8.生殖,発生,分化 9.動物の組織 10.動物の器官 11.ホルモンと生体調節 12.神経系 13.免疫 14.微生物と感染症 15.生命システムの破綻:癌と老化 16.バイオテクノロジーと医療
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新・生命科学シリーズ
エピジェネティクス
大山 驕E東中川 徹 共著
A5判/248頁/2色刷/定価2970円(本体2700円+税10%)/2016年9月発行
ISBN978-4-7853-5865-5
エピジェネティクスとは,「DNAの塩基配列の変化に依らず,染色体の変化から生じる安定的に継承される形質や,そのような形質の発現制御機構を研究する学問分野」のことである.
本書は,生命科学のなかでもとりわけ進歩の著しいこのエピジェネティクスについて,前半ではその概念やエピジェネティックな現象の背景にある基本的なメカニズムを解説し,後半ではエピジェネティクスに関係する具体的な生命現象や疾病との関係などをわかりやすく紹介した.
エピジェネティクスを理解するためには幅広い学問分野の基礎的な知識が必要となるが,初学者も学びやすくなるように,脚注を多用して用語解説や本文の補足説明を盛り込み,また専門性の高い最新の知見もできる限り取り上げた.
【主要目次】
1.エピジェネティクスとはどのような学問か 2.エピジェネティクスの分子基盤 3.エピジェネティックな諸現象 4.エピジェネティクスと病気
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2016年 8月の新刊
ホルモンから見た生命現象と進化シリーズ II
発生・変態・リズム −時−
天野勝文・田川正朋 共編
A5判/230頁/定価2750円(本体2500円+税10%)/2016年8月発行
ISBN978-4-7853-5115-1
本書は,「時」に関係する現象に焦点を当て,ホルモンを切り口とした興味深い断面を紹介する.
動物には,個体の一生のうちのおおよそ決まった「時」に大きく形態の変化する現象──脱皮や変態などが知られており,内分泌系によって統括されている.また,動物の成熟や繁殖行動の多くには,特定の「時」に変化する現象──季節性がみられ,そのためにさまざまなスケールで時間を測る時計が体内にあり,固有の周期でリズムを生み出す.これらのリズムの発現にもホルモンが深く関わっている.
本書の前半では「発生・変態」を,後半では「リズム」を取り扱い,昆虫類,甲殻類,境界動物(尾索類,頭索類,無顎類),魚類,両生類,鳥類,哺乳類と幅広い動物を対象に第一線の研究者がわかりやすく解説した.
【主要目次】
1.序論 −時の視点から見た生命現象とホルモン− 第1部 発生・変態 2.昆虫類の成長・変態とホルモン 3.甲殻類の脱皮・変態とホルモン 4.境界動物の内分泌系と変態にみる脊椎動物への進化の足跡 5.魚類の変態とホルモン 6.両生類の変態とホルモン 7.鳥類の胚発生における甲状腺ホルモンの役割 第2部 リズム 8.概日リズム・時計遺伝子とホルモン 9.昆虫類のリズムとホルモン 10.魚類の生殖リズムとホルモン 11.鳥類の光周性とホルモン 12.哺乳類の生殖リズムとホルモン
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ホルモンから見た生命現象と進化シリーズ V
ホメオスタシスと適応 −恒−
海谷啓之・内山 実 共編
A5判/248頁/定価2860円(本体2600円+税10%)/2016年8月発行
ISBN 978-4-7853-5118-2
生物には,移り変わる環境変化に対して,動的に揺れながら内部環境を生存に適した一定範囲内に保持しようとする「ホメオスタシス」の機構が働いている.本書は,生体のホメオスタシス機構のなかでも,体液の恒常性の維持機構に焦点を当てて解説した.
第1部では,魚類,両生類,陸生動物の各動物群の,環境への適応のしくみについて総論をまとめた.第2部では,体液調節に働く魚類の塩類細胞,脊椎動物に普遍的な腎臓,両生類の皮膚に着目して詳細に解説.第3部では,水・電解質代謝,カルシウム代謝,血圧,血糖,体温などが神経系と内分泌系の相互作用によって巧妙に調整されている様子を各論として紹介した.
【主要目次】
1.序論 第1部 体液調節機構の進化 2.魚類 3.両生類 4.陸生生物 第2部 体液調節器官・組織・細胞 5.塩類細胞 6.腎臓 7.皮膚 第3部 ホメオスタシスとホルモン 8.水・電解質代謝とホルモン 9.血液中のカルシウムを調節するしくみ −水生動物から陸上動物まで− 10.血圧調節とホルモン 11.血糖調節とホルモン −血液中のグルコースを調節するしくみ− 12.外界の温度変化から体内の温度環境を守るしくみ −さまざまな体温調節とホルモン−
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2016年 7月の新刊
力学・電磁気学・熱力学のための 基礎数学
松下 貢 著
A5判/242頁/2色刷/定価2640円(本体2400円+税10%)/2016年7月発行
ISBN978-4-7853-2250-2
教室で黒板を前に語りかけるような解説で,“丁寧でわかりやすい”と定評のある松下貢先生による「物理学講義シリーズ」.
その姉妹書となる本書では,「力学」「電磁気学」「熱力学」に共通する道具としての数学を一冊にまとめ,豊富な問題と共に,直観的な理解を目指して懇切丁寧に解説した.取り上げた題材には,通常の「物理数学」の書籍では省かれることの多い「微分」と「積分」,「行列と行列式」も含めた.
すべての道具には使用する対象と使用目的があるように,道具としての数学にも使用の動機がある.本書を読めば,大学の理工系学部に入ってすぐに学ぶ「物理学」がスムーズに理解できるであろう.
【主要目次】
1.微分 2.積分 3.微分方程式 4.関数の微小変化と偏微分 5.ベクトルとその性質 6.スカラー場とベクトル場 7.ベクトル場の積分定理 8.行列と行列式
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2016年 5月の新刊
ホルモンから見た生命現象と進化シリーズ III
成長・成熟・性決定 −継−
伊藤道彦・高橋明義 共編
A5判/204頁/定価2640円(本体2400円+税10%)/2016年5月発行
ISBN978-4-7853-5116-8
動物の多くは,受精卵が発生・分化して成長し,成熟した雌雄が配偶子をつくって新たに受精卵を生成する,というサイクルが連続することによって世代が継承されていく.内分泌系は,その生命の連続性において,個体間あるいは集団内の調和を保つ役割を(神経系と協調して)担っている.
本書は,生命の連続性──「継」──に焦点を当て,ホルモンによる調節と機能から摂食行動,生殖腺の成熟,性決定と性転換,環境依存型性決定,性的二型までを第一線の研究者がわかりやすく解説したものである.生命の連続性は,集団内の遺伝的な連続性だけでなく,種分化や進化にも直接連関している.本書を通して,進化を内包する生命の連続性に関わる内分泌現象の役割を学び取っていただければ幸いである.
【主要目次】
1.序論 −生命の連続性とサケの一生− 2.成長のホルモン調節 −「下垂体-肝臓軸」の重要性− 3.インスリン機能の進化的理解 4.成長をささえる摂食行動の分子基盤 5.魚類生殖腺の成熟 6.魚類の性決定 7.魚類の性転換 8.両生類の性決定・性分化・性成熟 9.鳥類の性決定と性成熟 10.環境と性 11.性的二型の分子進化学的理解 −メダカの尻鰭と性ステロイドホルモン−
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ホルモンから見た生命現象と進化シリーズ IV
求愛・性行動と脳の性分化 −愛−
小林牧人・小澤一史・棟方有宗 共編
A5判/148頁/定価2310円(本体2100円+税10%)/2016年5月発行
ISBN978-4-7853-5117-5
有性生殖を行う多くの動物では,効率よく自分の子孫を残すためには,性成熟している個体同士がタイミングよく出会い,受精のための性行動を行う必要がある.性行動の効率をあげるため,個体の行動は内分泌系,神経内分泌系,神経系により絶妙な調節がなされている.
本書では,生殖活動のなかでも性行動に焦点をあて,魚類(キンギョ,サケ・マス),両生類(イモリ,カエル),鳥類,哺乳類(齧歯類),棘皮動物(ナマコ)などの動物たちが,どのような性行動を行い,その性行動が発現するためにどのようなホルモン,神経が関わっているのかを,これまでの研究成果も含めてわかりやすくまとめた.さらに,比較内分泌学の範疇を多少逸脱するが,ヒトの性行動についての章も加えた.
【主要目次】
1.序論 2.魚類の性行動とホルモン 3.両生類の求愛・性行動とホルモン 4.鳥類の性行動とホルモン 5.齧歯類の性行動と脳の性分化 6.ヒトにおける求愛・性行動と脳の性 7.棘皮動物の産卵行動
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2016年 2月の新刊
線形代数学入門
桑村雅隆 著
A5判/256頁/2色刷/定価2640円(本体2400円+税10%)/2016年2月発行
ISBN978-4-7853-1566-5
大学1年生に向けた通年用テキスト.必要とされる標準的で基本的な内容を,高等学校における現在の数学教育カリキュラム(新学習指導要領)を踏まえ,平易にまとめた.
記述においては,一般的な学生が講義後に自ら読み直して理解できる程度を維持することを念頭に,内容の過度なコンパクト化は避けた.また命題や定理については,証明の技術ではなく,その意味や使い方をくわしく伝えるようにした.
さらに,本文中には理解を助けるための〔問〕を多く設け,章末には理解を確実にする目的で標準的な問題を精選して集めた.また本文や式中の重要なポイントには赤色を施して強調するなど,理解を促すための工夫も数多く盛り込んだ.
【主要目次】
1.平面上の1次変換 2.空間図形 3.連立1次方程式と行列の基本変形 4.行列式 5.ベクトル空間と線形写像 6.行列の固有値問題化
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