11月の刊行図書(2002年)●標準 微分積分 高木亮一・渚 勝・東條晃次 共著●21世紀、物理はどう変わるか 日本物理学会 編 ●裳華房フィジックスライブラリー 演習で学ぶ 量子力学 小野寺嘉孝 著 ●裳華房フィジックスライブラリー 場の量子論 坂井典佑 著 ●裳華房フィジックスライブラリー 結晶成長 齋藤幸夫 著 ●ゲノムサイエンスのための 遺伝子科学入門 赤坂甲治 著 ●化学サポートシリーズ 図説 量子化学 大野公一・山門英雄・岸本直樹 共著 ●ポピュラー・サイエンス 宇宙に暮らす 清水建設(株)宇宙開発室 編 ●ポピュラー・サイエンス 《光世紀世界》の歩き方 石原藤夫 著 ●ポピュラー・サイエンス 落語横丁の化学そぞろ歩き 古橋昭子・山崎 昶 共著 10月の刊行図書(2002年)●固体物理学 岡崎 誠 著●標準 基礎化学 梅本喜三郎 著 ●細胞からみた生物学(改訂版) 太田次郎 著 ●化学サポートシリーズ レーザー光化学 伊藤道也 著 ●NetComライブラリ ネット家電とその技術 松下 温・坂東忠秋 共編 ●ポピュラー・サイエンス 親子で楽しむ 中学校理科室だより 増井幸夫・平野和子 共著 ●ポピュラー・サイエンス 発酵食品への招待(新版) 一島英治 著 ●ポピュラー・サイエンス 銀河もウルトラをめざす 塩谷泰広・谷口義明 共著 9月の刊行図書(2002年)●裳華房テキストシリーズ ‐ 物理学 エネルギーと電磁場 阿部龍蔵 著●裳華房テキストシリーズ ‐ 物理学 固体物理学 鹿児島誠一 著 ●基礎演習シリーズ 量子力学 江沢 洋 著 8月の刊行図書・復刊書籍(2002年)【刊行図書】●新教科書シリーズ 工学系の電磁気学 河野 汀・宮本正章 共著 ●裳華房フィジックスライブラリー フラクタルの物理(I) 松下 貢 著 ●NetComライブラリ ネットベース・アプリケーション 舩橋誠壽 編著 ●ポピュラー・サイエンス スポーツグッズの科学 小山義之 著 ●ポピュラー・サイエンス 化学クラブ活動入門 山本勝博 編著 【復刊書籍】 (オンデマンド印刷・製本による復刊) ●基礎数学選書2 平面解析幾何学 矢野健太郎 著 ●基礎数学選書4 立体解析幾何学 矢野健太郎 著 ●基礎数学選書7 初等幾何学 清宮俊雄 著 ●基礎数学選書11 座 標 栗田 稔 著 ●基礎数学選書21 行列特論 草場公邦 著 ●大学演習新書 大学演習 応用数学 I 吉田耕作・加藤敏夫 共著 ●物理学選書2 高分子物理学(改訂版) 斎藤信彦 著 ●物理学選書5 宇宙線(改訂版) 小田 稔 著 ●物理学選書12 磁性体の統計理論 小口武彦 著 ●応用物理学選書2 結晶成長 大川章哉 著 ●物理科学選書5 宇宙空間物理学 大林辰蔵 著 ●大学演習新書 大学演習 量子物理学 山内恭彦・武田 暁 共編 2001年9月 復刊本の一覧は →こちら 7月の刊行図書(2002年)●物質の機能を使いこなす 杉森 彰 著●これからの鳥類学 山岸 哲・樋口広芳 共編 ●ポピュラー・サイエンス プロメテウスの贈りもの 相原利雄 著 6月の刊行図書(2002年)●曲線と曲面 梅原雅顕・山田光太郎 共著●ポピュラー・サイエンス 地球生命を支配する水 小出 力 著 5月の刊行図書(2002年)●物性科学選書 遍歴電子系の核磁気共鳴 朝山邦輔 著●ポピュラー・サイエンス 人工臓器物語 筏 義人 著 ●ポピュラー・サイエンス 動物たちの気になる行動(1) 上田恵介・佐倉 統 監修 ●ポピュラー・サイエンス 動物たちの気になる行動(2) 上田恵介・佐倉 統 監修 4月の刊行図書(2002年)●数の体系と超準モデル 田中一之 著●量子力学(I) 江沢 洋 著 ●量子力学(II) 江沢 洋 著 ●雑誌「生物の科学 遺伝」別冊14号 細胞のミクロコスモス 黒岩常祥・中野明彦/(財)遺伝学普及会 編 ●ポピュラー・サイエンス 都市動物の生態をさぐる 唐沢孝一 著 3月の刊行図書(2002年)●生物講義 岩槻邦男 著2月の刊行図書(2002年)●基礎物理学選書 9 物性論(改訂版) 黒沢達美 著●多様性からみた 生物学 岩槻邦男 著 ●ポピュラー・サイエンス 人も環境も藻類から 石川依久子 著
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11月の刊行図書(2002年)標準 微分積分 高木亮一・渚 勝・東條晃次 共著 A5判/186頁/定価2420円(本体2200円+税10%)/2002年12月 ISBN978-4-7853-1532-0 論理的に厳密さを求められる数学的な証明は避けながら,大学初年の理工系で要求さ れる話題はほぼ網羅し,「1変数の微積分→2変数の微積分」の順序で解説したテキ スト. 読者対象 大学1年 21世紀、物理はどう変わるか 日本物理学会 編 A5判/274頁/定価4620円(本体4200円+税10%)/2002年11月 ISBN978-4-7853-2822-1 本書は,21世紀に入った今,物理はこれからどう変わるか、物理の世界の最前線で活躍している研究者たちがそれぞれの立場から執筆したものである.物理の役割は基本的法則を探ることであり,複雑なものの性質を探ることである.そして21世紀は,単純系より複雑系,非生物体より生物体,ミクロよりマクロなど新しい見方を求めてみることで,新しい発見が期待できるようにも思える.21世紀における物理の潮流を,本書で感じて頂ければ幸いである. 読者対象 大学3年生くらい 〜 裳華房フィジックスライブラリー 演習で学ぶ 量子力学 小野寺嘉孝 著 A5判/198頁/定価2530円(本体2300円+税10%)/2002年11月 ISBN978-4-7853-2211-3 量子力学は力学などに比べ,入口の敷居がかなり高い.この「入りにくさ」をできるだけ緩和するために,本書では,取り上げる内容を基礎的な部分に絞り,その範囲内で丁寧なわかりやすい説明を心がけて書かれている.また,演習に力点を置く構成とし,学んだことをすぐにその場で「演習」により確認するというスタイルを取り入れた. 演習問題の中には*印を付けたものもあり,それらはコンピュータを使って理解を深めるための問題となっている.実行形式のファイルが下記よりダウンロードできるが,これはあくまでも付録としてお考え頂き,これの利用がなくても,本書の学習に差し支えないものとなっている. 読者対象 大学3年生〜 → ソフトウェアのダウンロードはこちら 裳華房フィジックスライブラリー 場の量子論 坂井典佑 著 A5判/252頁/定価3190円(本体2900円+税10%)/2002年11月 ISBN978-4-7853-2212-0 場の量子論とは,粒子の生成と消滅を記述する道具であり,現代の自然科学の柱となっている量子論と相対論を融合するときに,避けて通れない論理体系である.そして,素粒子物理学,原子核物理学はもちろん,物性物理学など,現代の物理学の多くの分野で用いられている.本書は,場の量子論への入門となることを目指し,膨大な場の量子論の内容の中から最も重要と思われる事項に絞って,簡潔に記述することを試みたものである. 読者対象 大学4年生 〜 裳華房フィジックスライブラリー 結晶成長 齋藤幸夫 著 A5判/170頁/定価2640円(本体2400円+税10%)/2002年11月 ISBN978-4-7853-2213-7 自然界で作られる結晶がどういう環境を経て作られ成長してきたかを知るのが結晶成長の科学であり,どういう具合いに結晶成長を制御すれば,鉄には強度を,半導体には純度を与えられるのかが結晶成長の技術である.本書は,結晶成長の科学技術の基礎に熱力学・統計力学という物理があること・結晶成長の基本ストーリー,を理解できるように心がけて書かれたものである. 読者対象 大学4年生 〜 ゲノムサイエンスのための 遺伝子科学入門 赤坂甲治 著 A5判/280頁/2色刷/定価3300円(本体3000円+税10%)/2002年11月 ISBN978-4-7853-5201-1 本書は遺伝情報から体が出来上がるまでの仕組みと,最新のゲノムテクノロジーの原理と応用について,疑問を提示し,それに答える形で解説しているので,読者は興味がわき納得しやすい.図を多く取り入れた2色刷のテキスト. 化学サポートシリーズ 図説 量子化学 −分子軌道への視覚的アプローチ− 大野公一・山門英雄・岸本直樹 共著 A5判/120頁/定価2200円(本体2000円+税10%)/2002年11月 ISBN978-4-7853-3408-6 電子の軌道運動やエネルギー準位のイメージ(図)を利用しながら,化学元素の性質の由来や化学結合の仕組みをしっかりと学んでみようという人のために書かれた参考書である.高校レベルのことにも説明を加えながら話を進めているので,予備知識がやや不足している人でも,化学現象の基本を高いレベルで理解できるようになるであろう. ポピュラー・サイエンス 254 宇宙に暮らす −宇宙旅行から長期滞在へ− 松本信二 監修 清水建設(株)宇宙開発室 編 四六判/174頁/定価1760円(本体1600円+税10%)/2002年11月 ISBN978-4-7853-8754-9 国際宇宙ステーションの建造が進むなか,私たち自身が宇宙へという想いは日に日に高くなってきています. 「宇宙空間に人が住む」「宇宙に暮らす」ために,どのようなことが行われてきたのか,また行われようとしているのでしょうか.本書は,宇宙旅行と宇宙建築について,いくつかの興味ある課題を取り上げて,最新の技術について紹介します. ポピュラー・サイエンス 253 《光世紀世界》の歩き方 −近距離恒星の3Dガイドマップ− 石原藤夫 著 四六判/202頁/定価1980円(本体1800円+税10%)/2002年11月 ISBN978-4-7853-8753-2 星雲賞を受賞した『光世紀の世界』の書籍化第2弾. SF作家でもある著者が,太陽を中心とした直径100光年(=1光世紀)にある近距離の恒星について,さまざまなデータをまとめた「光世紀星表」を収めた前著『《光世紀世界》への招待』に続き,本書では,《光世紀世界》を視覚的にとらえられるよう,俯瞰図や展開図,立体視図など多数の「光世紀星図」を収録. また,主要な恒星の紹介や,星の命名法についても詳しく解説しました. ポピュラー・サイエンス 252 落語横丁の化学そぞろ歩き 古橋昭子・山崎 昶 共著 四六判/188頁/定価1760円(本体1600円+税10%)/2002年11月 ISBN978-4-7853-8752-5 好評既刊 『化学屋さんが落語を聞けば』 に続き久々お目見えの第二弾.おなじみの「饅頭こわい」「たらちね」「目黒の秋刀魚」「小言幸兵衛」「王子の狐」「酢豆腐」「芝浜」などなど,愉快な面々がにぎにぎしく暮らす落語横丁を,楽しい化学の話題をたずさえてそぞろ歩いてみませんか.便利なディスコグラフィつきです. 10月の刊行図書(2002年)固体物理学 ―工学のために― 岡崎 誠 著 A5判/304頁/定価3520円(本体3200円+税10%)/2002年10月 ISBN978-4-7853-2214-4 本書は,工学系の大学3,4年生を対象として,非常に広範な固体物理の分野から取り上げる内容を精選し,基礎的な事項と重要な物性を解説する.そして,「基礎的な知識と考え方を応用する力」を習得できるように,多くの教育的配慮と工夫がなされた教科書である. 読者対象 大学3年生 〜 標準 基礎化学 梅本喜三郎 著 A5判/332頁/定価3630円(本体3300円+税10%)/2002年10月 ISBN978-4-7853-3067-5 化学の知識を専門課程で必要とする分野への基礎教育課程における入門書の立場から,主題を「高校化学の復習とその発展」「物質の構造と性質」「化学熱力学とその応用」の三部に分けて解説.JABEE(日本技術者教育認定制度)や医学準備教育認定試験から要求されるレベルを保ち,単なる断片的な知識に終わらぬように配慮した. 細胞からみた生物学(改訂版) 太田次郎 著 B5判/154頁/定価2640円(本体2400円+税10%)/2002年10月 ISBN978-4-7853-5049-9 現代の生物学は,多方面にわたって進展しており,その内容も次第に膨大になりつつある. そのために,限られた時間内で,生物学のすべてを学ぶことは困難な状況にある.本書はこのようなことを考慮して,大学1,2年生を対象に,現代の生物学を細胞のレベルに立って,解説した教科書である.2002年の改訂では今話題となっている生物学上の重要な問題のいくつかを,囲み記事で解説した. また本書の姉妹書に,分子のレベルに立って解説した『分子からみた生物学(石川 統 著)』,生物の多様性の視点から解説した『多様性からみた生物学(岩槻邦男 著)』がある. 化学サポートシリーズ レーザー光化学 −基礎から生命科学まで− 伊藤道也 著 A5判/154頁/定価2530円(本体2300円+税10%)/2002年10月 ISBN978-4-7853-3407-9 光化学を専門とする読者から,レーザー分光の理解なしに高度の測定器を使っている異分野の読者までを広くサポートすることを意図した参考書.物理的な厳密さや数式による精密さより,「レーザーを使って,どのような方法で,何をどこまで明らかに出来るか」に重点をおいて記述している. NetComライブラリ ネット家電とその技術 松下 温・坂東忠秋 共編 A5判/210頁/定価2970円(本体2700円+税10%)/2002年10月 ISBN978-4-7853-6811-1 ブロードバンドの普及と家庭・モバイル・自動車を繋ぐ無線LAN技術に支えられ,ネット家電(情報家電)の時代が来ようとしている. 本書はネット家電に焦点をあてて,ネットワークの技術,画像・グラフィックスのようなマルティメディア処理技術,著作権保護のためのセキュリティ技術などの情報関連技術を解説した入門書である. ポピュラー・サイエンス 249 発酵食品への招待(新版) −食文明から新展開まで− 一島英治 著 四六判/228頁/定価1650円(本体1500円+税10%)/2002年10月 ISBN978-4-7853-8749-5 発酵食品は,食品の加工・保存の手段に微生物を積極的に利用し,素材のみからでは得られない異質の風味がもたらされます.食品の素材にどのような微生物を関与させるかは,長年にわたる各民族の智恵が結晶しています.一方,近年,食品の機能性は世界的に注目されており,発酵食品の機能性に関しても多くの新知見が積み重ねられています. 2002年の新版では,全体にわたって記述を改め,また新たに機能性の観点から「酒類」「醤油・味噌」「発酵茶(紅茶・烏龍茶・緑茶)」の章を新設いたしました. ポピュラー・サイエンス 250 銀河もウルトラをめざす −赤外線銀河の謎を追う− 塩谷泰広・谷口義明 共著 四六判/156頁/定価1760円(本体1600円+税10%)/2002年10月 ISBN978-4-7853-8750-1 宇宙にある1000億個もの銀河のなかには,肉眼(可視光)では暗いのに,赤外線でみると普通の銀河の100倍以上もの明るさで輝く銀河,「ウルトラ赤外線銀河」があります.このウルトラ赤外線銀河は,なぜ「ウルトラ」と名が付くほど明るく輝くのでしょうか? 本書は,この謎に挑んだ著者たちの奮闘の模様をわかりやすく紹介します.また,類書のほとんどない赤外線天文学の格好の入門書でもあります. → 著者から一言 ポピュラー・サイエンス 251 親子で楽しむ 中学校理科室だより 増井幸夫・平野和子 共著 四六判/166頁/定価1650円(本体1500円+税10%)/2002年10月 ISBN978-4-7853-8751-8 小学校編 『母と子の化学ゼミナール』 に続く中学校編.2002年4月から実施されている新学習指導要領に基づいた,台所で楽しめる簡単な実験満載の「理科室だより」.家庭での親子の話題に,学校での「総合的学習」の参考に,ぜひお役立てください. 9月の刊行図書(2002年)裳華房テキストシリーズ ‐ 物理学 エネルギーと電磁場 阿部龍蔵 著 A5判/176頁/定価2640円(本体2400円+税10%)/2002年9月 ISBN978-4-7853-2209-0 本書は,物理学のすべての分野を横断する重要な概念である“エネルギー”をキーワードとして,主に電磁場を舞台に解説したものである.エネルギーは物理を学ぶ上でも苦労するポイントの一つであり,できるだけやさしく解説され,これまでにはなかった新しい切り口の教科書として執筆されたものである. 読者対象 大学1年生 〜 裳華房テキストシリーズ ‐ 物理学 固体物理学 鹿児島誠一 著 A5判/168頁/定価2530円(本体2300円+税10%)/2002年9月 ISBN978-4-7853-2210-6 固体物理学は電子工学などの応用技術分野とも密接な関係があり,最先端のハイテクの基礎には,固体物理学がある.本書はその読者として,力学,電磁気学の他,統計力学と量子力学の初歩を学んでいることを想定し,大学の半期の講義で学べるように内容が精選されたものとなっている. 読者対象 大学3年生 〜 基礎演習シリーズ 量子力学 江沢 洋 著 A5判/244頁/定価2750円(本体2500円+税10%)/2002年9月 ISBN978-4-7853-8119-6 本書は,同著者による教科書 『量子力学(I)』 『量子力学(II)』(いずれも2002年4月刊行)の姉妹編の演習書である. 物理学の分野の中でも,特にハードルの高い“量子力学”の理解には,豊富な演習が必要不可欠である.そこで本書は,豊富で斬新な問題と,それに対する詳しい解説・解答を載せ,学生の理解をより深めるための書となっている. 読者対象 大学3年生 〜 8月の刊行図書(2002年)新教科書シリーズ 工学系の電磁気学 河野 汀・宮本正章 共著 A5判/176頁/定価2640円(本体2400円+税10%)/2002年8月 ISBN978-4-7853-6109-9 電磁気学をその基礎からやさしく解説した書である.電磁気学では数学的な力を多く必要とするが,本書では,各事項の理解に必要な数学を本文中で解説することにより,他書を参照せずとも読み進めることができるように工夫され,電磁気学を学ぶと同時に,電磁気学の理解に必要な数学をも学べるようになっている. 読者対象 大学1年生 〜 裳華房フィジックスライブラリー フラクタルの物理(I) −基礎編− 松下 貢 著 A5判/200頁/定価2640円(本体2400円+税10%)/2002年8月 ISBN978-4-7853-2208-3 “フラクタルの物理”という,伝統的な物理にはなかったこの新しい分野の魅力・面白さを読者にわかりやすく解説することを目的に,基礎の基礎から順を追って丁寧に説明するように書かれた,やさしい書である.本書によって,きっと身の周りの自然を見る目が変わることでしょう. 「フラクタルの物理(II) ―応用編―」も2003年刊行予定. 読者対象 大学3年〜 NetComライブラリ ネットベース・アプリケーション 舩橋誠壽 編著 A5判/224頁/定価3520円(本体3200円+税10%)/2002年8月 ISBN978-4-7853-6810-4 ネットワーク上のアプリケーションで新たなビジネス展開が期待されている.この分野を目指す読者のために,「まだ成熟していないこの分野の中核技術が何であり,どの方向に進むのか?」について,最前線の研究者たちが近未来の姿を解説したものである. 読者対象 大学3年〜 ポピュラー・サイエンス 245 スポーツグッズの科学 小山義之 著 四六判/114頁/定価1430円(本体1300円+税10%)/2002年8月 ISBN978-4-7853-8745-7 スポーツシューズや水着などのウェア,ヨットの素材からゴルフクラブ,テニスラケット,さらには釣り竿や釣り糸まで,よりよい素材を求めて進歩し続けるスポーツグッズの科学の世界を楽しいイラストとともに紹介します. ポピュラー・サイエンス 248 化学クラブ活動入門 山本勝博 編著 四六判/144頁/定価1540円(本体1400円+税10%)/2002年8月 ISBN978-4-7853-8748-8 最近低迷しているといわれる化学クラブを活発に運営していくには? 動機付け,テーマの選び方,資金・情報の集め方,研究の進め方,コンクールへの参加,文化祭での展示・演示などなど,豊富な実践経験をもつ執筆陣が語るコツの数々.高校化学クラブ関係者必携の一冊. 8月の復刊書籍(2002年)基礎数学選書2 平面解析幾何学 矢野健太郎 著 A5判/258頁/定価4180円(本体3800円+税10%)/復刊2002年8月 ISBN978-4-7853-1102-5 (オンデマンド印刷・製本による復刊) 本書は,読者がすでにもっているかもしれない平面解析幾何学の知識との重複をとわず,まったくの最初から解説されたものである.各項目に関してもっとも代表的でもっとも興味あると思われる例題をいくつかあげてその解を示し,さらに各項目についてぜひ知っておいた方がよいと思われる知識を含んだ演習問題をあげ,その詳解,別解も示してある.また,平面解析幾何学から立体解析幾何学へ自然に進むことができるように十分配慮されて編まれている. 基礎数学選書4 立体解析幾何学 矢野健太郎 著 A5判/212頁/定価3960円(本体3600円+税10%)/復刊2002年8月 ISBN978-4-7853-1104-9 (オンデマンド印刷・製本による復刊) 立体解析幾何学においては,特に行列式の知識をもっていると非常に便利であり,本書ではその第1章を行列式にあて,しかも読者にはまったく新しい概念であろうということを考慮して,2次の,ついで3次の,そして一般の行列式へ進むという,できる限りのていねいな方法をとられている. 基礎数学選書7 初等幾何学 清宮俊雄 著 A5判/258頁/定価4180円(本体3800円+税10%)/復刊2002年8月 ISBN978-4-7853-1107-0 (オンデマンド印刷・製本による復刊) 本書は,中学・高校で学習した初等幾何学の知識をもとにして,それに続く,より高い程度の部分について述べたものである.また,初等幾何学にも変換の考えを導入して教授する傾向に配慮して,平面上の点変換の章を設けて,かなり詳しく扱うことにした.なお,問題には基本的なものをなるべく採用する反面,内外の書物,雑誌などで見かけた面白い問題や,著者の気づいたもの等を入れて,新鮮味を出すように努めた. 基礎数学選書11 座 標 栗田 稔 著 A5判/218頁/定価3960円(本体3600円+税10%)/復刊2002年8月 ISBN978-4-7853-1111-7 (オンデマンド印刷・製本による復刊) 本書では,まず直線上の座標からデカルト座標,直角座標に進み,転じて極座標,さらに一般の曲線座標におよび,最後に射影幾何学における射影座標で結んでいる.特に留意した点は,以下の通りである.(1)現代の数学では,デカルト座標,直角座標はベクトルを基本として考えていくことが自然で,本書でも2次元,3次元のベクトルについては詳述している.(2)3次元のベクトルを扱うのには行列式が不可欠であるが,これに関する知識で,本文で利用していることについては,補充として巻末に示している.(3)曲線座標については紹介する程度に止めた.(4)扱う例や問題は在来のものに加え,新鮮味のあるものを採り入れた. 基礎数学選書21 行列特論 草場公邦 著 A5判/226頁/定価3960円(本体3600円+税10%)/復刊2002年8月 ISBN978-4-7853-1123-0 (オンデマンド印刷・製本による復刊) 本書は,行列または線形代数学に関連のある3つの話題を選んで述べたものである.第1章は,19世紀以来知られているメービウスの反転公式を三角行列との関連から見直し,半順序集合上での反転公式に一般化できる様子を解説したものである.第2章は,1972年にガブリエルの発表した定理に,1973年にゲルファント,バーンシュタイン,ポノマリョーフの3人が共同で見事な証明を与えたことについて述べ,第3章はアーノルドの1971年の論文の内容を主体に述べた. 大学演習 応用数学 I 吉田耕作・加藤敏夫 共著 A5判/358頁/定価5280円(本体4800円+税10%)/復刊2002年8月 ISBN978-4-7853-8007-6 (オンデマンド印刷・製本による復刊) 本書は,行列または線形代数学に関連のある3つの話題を選んで述べたものである.第1章は,19世紀以来知られているメービウスの反転公式を三角行列との関連から見直し,半順序集合上での反転公式に一般化できる様子を解説したものである.第2章は,1972年にガブリエルの発表した定理に,1973年にゲルファント,バーンシュタイン,ポノマリョーフの3人が共同で見事な証明を与えたことについて述べ,第3章はアーノルドの1971年の論文の内容を主体に述べた. 物理学選書2 高分子物理学(改訂版) 斎藤信彦 著 A5判/468頁/定価6600円(本体6000円+税10%)/復刊2002年8月 ISBN978-4-7853-2302-8 (オンデマンド印刷・製本による復刊) 高分子物理学の示す物理的性質は多岐にわたり,応用される範囲は日毎に拡大し,工業的にもきわめて重要である.一方,近代的な物性物理学の進歩によって高分子物質の基礎的な理解が深められてきたが,それは物性論の中で異色ある分野を作り,その内容を豊富にしてきた.また,高分子物質は生体を構成する物質としても重要である.とくにタンパク質や核酸は生命現象の本質に関係する物質でもある.本書は,高分子物理の基礎的なことがらを一貫して解説しようという意図の下に書かれたものである. 物理学選書5 宇宙線(改訂版) 小田 稔 著 A5判/426頁/定価6600円(本体6000円+税10%)/復刊2002年8月 ISBN978-4-7853-2305-9 (オンデマンド印刷・製本による復刊) 本書の旧版以来,地球近傍から太陽系空間についての知識にいちじるしい発展があり,宇宙線のふるまいについても新しい眼で見なければならなくなった.また,宇宙電子,γ線,X線などの知識が新たにつけ加わり,宇宙線と宇宙との関係については全面的に書き直すことを余儀なくされてきたものである.天体物理学の分野で多大なる活躍・貢献をした著者力作の改訂版の復刻版. 物理学選書12 磁性体の統計理論 小口武彦 著 A5判/312頁/定価5720円(本体5200円+税10%)/復刊2002年8月 ISBN978-4-7853-2312-7 (オンデマンド印刷・製本による復刊) 磁性の教科書や少し進んだ解説書は数多くあるが,磁性体の統計理論に主眼をおいたものは,和洋書にもほとんどないといってもよい.著者は,多年にわたってこの方面を研究し,また米国や日本のいくつかの大学でその講義を行ってきたが,本書はそれらを中心としてまとめられたものである.本書の内容は,磁性体に関するごく初歩的なものから,かなり専門書的なものや最近の研究の結果を含んでいる. 応用物理学選書2 結晶成長 大川章哉 著 A5判/258頁/定価5940円(本体5400円+税10%)/復刊2002年8月 ISBN978-4-7853-2502-2 (オンデマンド印刷・製本による復刊) 本書では,前半(1〜5章)で,気相成長,溶液成長ならびに融液成長を通じて,ともかく結晶成長の考察にあたり,基本となるべき考え方のすじ道を述べ,後半(6〜10章)では,前半の記述をうけて,幾分特殊な話題について述べる.結晶成長といった話題になじんでいない読者には,前半は順を追って学ばれることをおすすめし,後半については,それぞれの話題は,かなり独立に選ばれているので,興味のあるものを選択的に読まれることは自由である. 物理科学選書5 宇宙空間物理学 大林辰蔵 著 A5判/494頁/定価7150円(本体6500円+税10%)/復刊2002年8月 ISBN978-4-7853-2405-6 (オンデマンド印刷・製本による復刊) 宇宙科学とよばれる研究分野は,従来の天文学,地球科学とそれに関連する基礎物理学,化学,生物学と宇宙工学等を含めた綜合科学である.本書は,宇宙空間物理学と名づけて,太陽−地球系を中心とする空間に生起している自然現象を記述し,それを理解することを主題としたものである.内容も最近の重要課題を中心として,対象があまり拡がらぬようにされ,したがって全般的なスコープはできるだけ簡略にして序説にまとめてある. 大学演習 量子物理学 山内恭彦・武田 暁 共編 A5判/346頁/定価5280円(本体4800円+税10%)/復刊2002年8月 ISBN978-4-7853-8013-7 (オンデマンド印刷・製本による復刊) 本書では,物性物理,核物理,素粒子物理,生物物理,化学物理などから量子力学的に簡単に扱える物理的モデルを取り上げ,なるべく広い範囲から選んだ異る現象に関する例題により,その本質の把握と量子力学的センスの習得と,モデルをできるだけ正確に解く能力の養成とを目的として編纂し,今日量子物理学において慣用される基本的手法を会得しうるよう努められた. 7月の刊行図書(2002年)物質の機能を使いこなす −物性化学入門− 杉森 彰 著 A5判/266頁/定価2970円(本体2700円+税10%)/2002年7月 ISBN978-4-7853-3066-8 高校で化学を学習してこなかった学生に,物質に対する正しい理解を与え,さらに物質と付き合っていくための広い展望をも与えるように構成された物性化学入門書.各章末には,まとめとしてやさしい練習問題を設けてある.また巻末に付表「物質の機能を使いこなすために」を掲載,本書の内容を概観できるよう工夫した. 読者対象 大学1年〜 これからの鳥類学 山岸 哲・樋口広芳 共編 A5判/528頁/定価7150円(本体6500円+税10%)/2002年7月 ISBN978-4-7853-5838-9 日本における鳥類の研究は,近年,ますます活発になってきている.大学や国公立・財団等の研究所はもとより,それらの機関に所属しない個人やグループ,また環境アセスメントやコンサルタント関係の会社組織においても,優れた研究が活発に行われるようになってきている. 進展の著しい鳥類研究のなかで,とくに生態・行動・生理・進化・保全などの分野に焦点を当て,第一線で活躍する研究者たちが鳥類研究の現状と未来を展望する. 日本鳥学会 90周年記念出版. ポピュラー・サイエンス 247 プロメテウスの贈りもの −暮らしのなかの熱− 相原利雄 著 四六判/188頁/定価1760円(本体1600円+税10%)/2002年7月 ISBN978-4-7853-8747-1 著者が新聞で連載した随想シリーズや参考書などに加えた挿話をもとに,長年体験したり見聞きした興味ある熱現象の実例を153余選び,専門家以外の読者でも気軽に読み通してもらえるように,生活の知恵から現代技術までの熱についての振る舞いをやさしく科学の目で見直します. 6月の刊行図書(2002年)曲線と曲面 −微分幾何的アプローチ− 梅原雅顕・山田光太郎 共著 A5判/234頁/定価2970円(本体2700円+税10%)/2002年6月 ISBN978-4-7853-1531-3 微積分と線形代数を学んだばかりの読者を対象に,曲線や曲面のもつさまざまな性質について,曲面論から多様体論への橋渡しとして重要なガウス・ボンネの定理までを無理なく理解できるように解説しました.最近のカリキュラムでは触れられなくなった興味ある話題を付録にまとめ,多様体の初歩を学んだ読者のために曲面論を多様体論的立場から解説した章も設けてあります. 読者対象 大学2年〜 ポピュラー・サイエンス 246 地球生命を支配する水 − 水のポプリー − 小出 力 著 四六判/176頁/定価1760円(本体1600円+税10%)/2002年6月 ISBN978-4-7853-8746-4 地球は水の惑星と呼ばれます.水がなければ生命は維持できないし,農業生産や工業,発電,輸送など,人類の活動もその多くを水に負っています.本書では,生命発生の謎や古代文明の発祥にもふれながら,地球の命をはぐくんだ水の科学的性質や挙動についてやさしく解説します. 5月の刊行図書(2002年)物性科学選書 遍歴電子系の核磁気共鳴 −金属磁性と超伝導− 朝山邦輔 著 A5判/246頁/定価4180円(本体3800円+税10%)/2002年5月 ISBN978-4-7853-2611-1 超低温,強磁場,高圧等の極限技術の発展と相まって,核磁気共鳴の適用領域はますます広くなり,さまざまな分野で重要な研究手段となっている.本書は,NMRの初学者を対象に,金属磁性・超伝導を主として,基礎から最近の研究まで連続性を保ちながら平易に記述されたものである. 読者対象 大学4年生くらい 〜 ポピュラー・サイエンス 242 人工臓器物語 −コンタクトレンズから人工心臓まで− 筏 義人著 四六判/216頁/定価1650円(本体1500円+税10%)/2002年5月 ISBN978-4-7853-8742-6 私たちの身体に医薬でも手に負えないほどの異常が生じたとき,人工材料から作られた人工臓器の出番となります.また老齢化社会がすすむと,眼内レンズや人工関節のお世話になる人がますます増えてきます.ボディーパーツとして使われている人工臓器はまさに縁の下の力持ちなのです. 本書では,多くの人たちの機能回復に貢献し,救命から美容まで広く使われている人工臓器について,その開発の苦労話もまじえながら解説しています.人工臓器に応用されている素晴らしい科学技術に驚かされることでしょう. ポピュラー・サイエンス 243 動物たちの気になる行動(1) −食う・住む・生きる篇− 上田恵介・佐倉 統 監修 四六判/214頁/定価1760円(本体1600円+税10%)/2002年5月 ISBN978-4-7853-8743-3 ふだん何だか気になる,でもやっぱり何となく見過ごしている身近な動物たちの行動も,注意して観察すると,長い進化の末に獲得された生きるための「工夫」に満ちていることがわかります.昆虫,鳥,哺乳類や磯の生物等々,それぞれの動物観察のスペシャリストたちが,動物行動観察の魅力とコツを指南します.全項目に楽しいコラムと自己紹介つき. ポピュラー・サイエンス 244 動物たちの気になる行動(2) −恋愛・コミュニケーション篇− 上田恵介・佐倉 統 監修 四六判/208頁/定価1760円(本体1600円+税10%)/2002年5月 ISBN978-4-7853-8744-0 恋愛(求愛・配偶行動)や他の個体とのコミュニケーションは,動物たちの行動の中でもとくに目をひくところです.それぞれの動物の「プロ」たちが動物行動観察の魅力とコツを指南した本書(全項目にコラム「フィールドノート」付き!)を手に,野に山に海に,出かけてみてはいかがでしょう. 4月の刊行図書(2002年)数の体系と超準モデル 田中一之 著 A5判/286頁/定価4620円(本体4200円+税10%)/2002年4月 ISBN978-4-7853-1530-6 数学・情報系の学生や,数学の基礎に関心をもつ一般読者を対象に,数の体系について数学基礎論の立場から本格的な解説を与える.予備知識の足りない読者のために,本書前半では普遍代数から超準解析まで幅広い話題を簡明にまとめてある. 量子力学(I) 江沢 洋 著 A5判/250頁/定価2860円(本体2600円+税10%)/2002年4月 ISBN978-4-7853-2206-9 本書は,懇切丁寧に書かれた量子力学の入門的教科書である.予備知識というほどのものは要らないが,力学ならニュートンの運動方程式とエネルギーの保存則,電磁気なら点電荷の間のクーロンポテンシャル,そして数学は微積分の初歩を知っていれば十分である. くわしく解説された本文と,豊富な演習問題にくり返し取り組むことによって,量子力学的な想像力を養うことができよう.巻末にある解答も,くわしく書かれている. 読者対象 大学2年生くらい 〜 量子力学(II) 江沢 洋 著 A5判/220頁/定価2640円(本体2400円+税10%)/2002年4月 ISBN978-4-7853-2207-6 「量子力学(I)」では,理論の枠組みを述べ,井戸型ポテンシャルと調和振動子の問題に適用した.それに引き続いて,本書(II)では角運動量から始まる. 読者対象 大学2年生くらい 〜 雑誌 「生物の科学 遺伝」 別冊14号 細胞のミクロコスモス −進化とゲノムからその素顔にせまる− 黒岩常祥・中野明彦/(財)遺伝学普及会 編 B5判/170頁/定価2860円(本体2600円+税10%)/2002年4月 細胞の構造や働き,細胞小器官の起源と進化等はどこまで明らかになったのか.遺伝子解析等の成果をもとに,豊富な写真と図でかいま見る細胞の中の小宇宙.現代細胞生物学の最新情報をわかりやすく解説します. ポピュラー・サイエンス 241 都市動物の生態をさぐる −動物からみた大都会− 唐沢孝一 編 四六判/194頁/定価1650円(本体1500円+税10%)/2002年4月 ISBN978-4-7853-8741-9 灰色のコンクリートジャングル−こんなイメージをもたれがちな都市環境.しかし,人がつくったこの都市環境に適応してしたたかに生きる動物たちの暮らしぶりから,いままで気づかなかった都市の新しい姿が見えてきます.人と動物たちがおりなすダイナミックな都市生態系をご紹介しましょう. 3月の刊行図書(2002年)生物講義 −大学生のための生命理学入門− 岩槻邦男 著 A5判/184頁/定価2200円(本体2000円+税10%)/2002年3月 ISBN978-4-7853-5045-1 大学初学年の講義では,与えられた知識を教師の話から学び取る(高校までの)学習から,講師の話を契機に自分の頭で思考する(大学での)学習への転換をはかることが肝要である.本書は,その一つの試みとして,生物学がいまだ解明していないこと等もできるだけ明記し,また自らの講義風景を随所に盛り込んで著した生物学の教科書. “生命の普遍性”に焦点を当てて解説した本書の姉妹書に,“生物の多様性”に焦点を当てて解説した『多様性からみた生物学』がある. 2月の刊行図書(2002年)基礎物理学選書 9 物性論(改訂版) −固体を中心とした− 黒沢達美 著 A5判/272頁/定価3080円(本体2800円+税10%)/2002年2月 ISBN978-4-7853-2138-3 本書は,できるだけ予備知識がなくても読み進めることができるように書かれ,初級読者のために,物質の中での原子や電子の振舞をわかりやすく丁寧に解説している,定評ある教科書・参考書である.この度,基礎的な事実と考え方を中心に,新しい事例を盛り込みながら改訂した. 読者対象 大学3年生くらい 〜 多様性からみた 生物学 岩槻邦男 著 B5判/148頁/定価2530円(本体2300円+税10%)/2002年2月 ISBN978-4-7853-5046-8 生物は何故こんなにもたくさんの種類がいるのか,それぞれの生物群の特徴はどのようなものか,また多様な生物を生むメカニズムは何か等,“生物の多様性”に焦点を当ててわかりやすく解説した,大学学部初年級向き生物学の教科書. 姉妹書に,“生命の普遍性”に焦点を当てて解説した同著者による『生物講義』がある. ポピュラー・サイエンス 240 人も環境も藻類から 石川依久子 著 四六判/210頁/定価1760円(本体1600円+税10%)/2002年2月 ISBN978-4-7853-8740-2 「藻類」こそは生物進化の原点,生き物に満ちあふれる地球環境をつくった立て役者.けれど,いかにも地味な存在であるためか,藻類への認識はあまり深まる様子がありません.そうかと思えば,赤潮やアオコで一方的な悪者とみなされたり.本書では,さまざまな角度から藻類の真の姿を浮き彫りにします.自らの文明によって環境を悪化させ,いまやその存続すら危ぶまれている人類の未来への鍵も,じつは藻類が握っているかもしれないのです.
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