2013年下半期(7〜12月)における裳華房の主要4分野の売上げランキングです. 2013年上半期 売上げランキング 【数学分野】 → 線形代数 → 微分積分 → 解析学 → 確率・統計 → その他【線形代数】1.『数学選書1 線型代数学』 佐武一郎 著 1958年の初版以来,線形代数学の標準的な解説書として,長年にわたり多数の理工系読者から支持されてきた.より本格的に線形代数学を学びたい読者にとっての最適の参考書.2006年度日本数学会出版賞 受賞!2.『線形代数(改訂改題)』 矢野健太郎・石原 繁 編 「例」と「例題」,それに続く「問題」に理解しやすい題材を採用し,学習内容を反復練習できるようにした.また,高等学校でベクトルや行列を未履修であった読者に配慮して,高等学校の数学と重複する部分を多く設けた.3.『線形代数入門』 内田・高木・剱持・浦川 共著 複素線形空間およびジョルダンの標準化などの話題を含みながら,理工系向き題材をコンパクトにまとめた.第1章で高等学校の復習などを扱い,次章以降の橋渡しとした.併用演習書も用意されている. 【微分積分】1.『微分積分(改訂版)』 矢野健太郎・石原 繁 編 微分積分の予備知識を持っていなくても,手を動かして問題を解いていくことで,微分積分に親しむことができる入門書.難易度の揃った例題や問・演習問題が豊富に用意されている.2.『続 微分積分読本 −多変数−』 小林昭七 著 姉妹書『微分積分読本』と同じ執筆方針をとり,自習書として使えるように,証明はできるだけ丁寧に説明し,教育的立場と物理への応用を考慮して2変数と3変数の場合で解説.3.『微分積分読本 −1変数−』 小林昭七 著 微積分の基本的定理を理解したい読者のために,定義や証明をできるだけ正確に与えるようにし,ε-δを使う議論は最初のうちはとくに丁寧に説明した. 【解析学】1.『数学選書4 ルベーグ積分入門』 伊藤清三 著 予備知識として大学理学部の教養課程で習う数学知識のみを仮定して,理論的な厳密性を保ちながら解説したルベーグ積分の入門書.2.『基礎解析学(改訂版)』 矢野健太郎・石原 繁 共著 微分積分に引き続いて学ぶ応用解析として,微分方程式,ベクトル解析,複素関数,フーリエ級数・ラプラス変換の4分野をバランスよくまとめた.3.『基礎解析学コース 微分方程式』 矢野健太郎・石原 繁 共著 上記『基礎解析学(改訂版)』を加筆・充実して分冊化した1冊.連立微分方程式の充実とべき級数による解法の章を新設し,ルジャンドルの多項式とベッセル関数の紹介を加えた. 【確率・統計】1. 『新統計入門』 小寺平治 著 高校の初年級の数学的な知識があれば理解できるように,天下り的な説明を止めて具体例から入り,どのように統計学の基礎概念が形成されるかに配慮して解説した.2. 『数学シリーズ 数理統計学(改訂版)』 稲垣宣生 著 統計学の現代的手法を基礎から本格的に学びたい人のための参考書.2003年の改訂では,確率数学・情報数学の基本的な概念を使って,統計学の数理を明解に論じ,統計解析の章を充実させた.3. 『統計学入門』 稲垣宣生・山根芳知・吉田光雄 共著 データ処理を通して母集団と標本の関係を捉え,豊富な例題や数値例による推定と検定を丁寧に説明.データの統計処理と統計的推測の理解が同時にできるように実用性を重視して解説した. 【数学:その他】1.『曲線と曲面の微分幾何(改訂版)』 小林昭七 著 長年にわたって定評のある微分幾何学の入門書.“Gauss-Bonnetの定理”を中心に,代表的な具体例に絞って解説した.改訂版では「極小曲面」の章を新設し,図の改良にも工夫をした.2.『数学シリーズ 集合と位相』 内田伏一 著 数理系の学生を対象に,集合と位相に関する基礎的な内容を解説.本文の理解を助けるために,合計161題の問題を配し,その約半数の問題については巻末に略解またはヒントを掲載した.3.『曲線と曲面 −微分幾何的アプローチ−』 梅原雅顕・山田光太郎 共著 曲線や曲面のもつ様々な性質について,曲面論から多様体論への橋渡しとして重要なガウス・ボンネの定理までを無理なく理解できるように解説. 2013年下半期 売上げランキング 【物理学分野】 → 力学 → 電磁気学 → 熱学・統計力学 → 量子力学 → その他【力学】1. 『裳華房フィジックスライブラリー 解析力学』 久保謙一 著 「解析力学とは何か」を初歩から学びながら,力学の原理を理解して問題を解くこと,解析力学が量子力学の入口を開いた道筋を学ぶことを目的に執筆.長年の講義経験に基づく学生の“ウィークポイント”については特に丁寧に解説した.2.『大学生のための 力学入門』 小宮山 進・竹川 敦 共著 学生が誤解しやすい箇所は直観的な考察と正しい導出方法を比較して解説したり,理解度を確認するための豊富な章末問題と詳細な解答を用意するなど,一人でも学習が進められるように工夫を施した入門書.新刊(2013年11月刊).3.『物理学選書14 流体力学(前編)』 今井 功 著 完全流体についての徹底した解説と,粘性流体についてはおそい流れについてまでを詳述した,著者のライフワークともいうべき力作.(著者逝去につき後編は企画中止となりました) 【電磁気学】1.『工学の基礎 電気磁気学』 松本 聡 著 工学部電気・電子系学科の学生向けに,なるべく多くの実用例を紹介しながら電気磁気学の基礎を学べるよう心掛けた入門書.数値電磁界解析を扱う上で必要となるベクトルポテンシャルを,従来の教科書よりも詳しく解説.新刊(2013年11月刊).2.『基礎物理学選書21 電磁気学演習』 小出昭一郎 編 豊富な内容をコンパクトにまとめ,電磁気学の骨組みとなっている基本概念をしっかりと身につけられる演習書.磁荷は前提とせず,磁気の原因は全て電流にあるという立場をとり,また内容を相対性理論まで含めて取り上げた.新規復刊(2013年8月).3.『裳華房テキストシリーズ-物理学 電磁気学』 兵頭俊夫 著 電磁気学で扱う目に見えない「場」を理解できるように,まず実験事実を提示し,それを基本原理から理解する過程を飛躍を避けつつ懇切丁寧に解説した. 【熱学・統計力学】1.『大学演習 熱学・統計力学(修訂版)』 久保亮五 編 物性物理学を学ぶ上で欠くことのできない熱力学と統計力学の基礎的事項を解説し,例題に加えて豊富な練習問題を収録した.1998年に修訂版を刊行.2.『熱力学』三宅 哲 著 著者自身の学習経験から,少しでも迷ったことのある部分は疑問を残さぬよう,徹底して理論の筋道を細かく解説した教科書.とくにエントロピーの章は必読.3.『基礎物理学選書18 熱学演習−熱力学』 原島 鮮 著 「講義」「問題」「解答」から構成されるが,講義の一部を問題にした箇所もあり,問題を解きながら基礎事項をよく理解できるように懇切丁寧に解説した演習書.新規復刊(2013年8月). 【量子力学】1. 『基礎物理学選書5A 量子力学(I)(改訂版)』 小出昭一郎 著 著者の長年の経験と教育的見地から,大変にバランスの取れた記述で定評のある入門書.量子力学を初めて学ぶ一書として最適.(I)では1個の粒子の場合を扱った.2.『基礎からの量子力学』 上村 洸・山本貴博 共著 量子力学リテラシーの時代を踏まえた学習に重点を置き,近年非常に重要となってきた“物質の量子力学”までを一貫して解説.とくに物性系や材料系,物質工学系の学生にとって最適の入門書.新刊(2013年11月刊).3. 『裳華房テキストシリーズ 量子力学』 小形正男 著 前半ではほとんど1次元シュレーディンガー方程式のみに限定し,後半で3次元の問題を扱った.例題と豊富な演習問題を設け,具体的な問題を解くことを通して理解を深めることができる. 【物理学:その他】1. 『裳華房テキストシリーズ-物理学 振動・波動』 小形正男 著 振動・波動についてモードと自由度の概念で統一的に解説.計算はできるだけ初等的なものだけに抑え,振動・波動現象の本質的な理解と密接に関連する数学的手法はできるだけ丁寧に説明した.2.『物理学(三訂版)』 小出昭一郎 著 1975年の初版刊行以来,長年,多数の学校でご採用いただいている,物理学教科書の定番中の定番.盛り込む内容を思い切って精選し,本質が簡単にはわからない雑多で表面的な知識の羅列を避け,図表にも工夫を凝らした.3.『裳華房テキストシリーズ-物理学 物理数学』 松下 貢 著 数学的な厳密性にはあまりこだわらず,直観的にかつわかりやすく解説.とくに学生がつまずきやすい点は丁寧に説明し,豊富な例題と問題・演習問題によって各自の理解の進み具合を確かめられる. 2013年下半期 売上げランキング 【化学分野】1. 『理工系のための化学入門』 井上正之 著 高校で十分に化学を学習しなかった理工系学生のために,工夫された多数の図表を示しながら,ごく基礎的な事項から理工系に必要な化学の基礎までをきわめてやさしく解説する化学入門書.演習問題には非常に丁寧な解答がついている.新刊(2013年11月刊).2. 『化学はこんなに役に立つ −やさしい化学入門−』 山崎 昶 著 学校で学んだ化学がちっとも役立たないと感じておられる方,化学の本当の基礎を身につけてマスコミやネットなどで飛び交っている日常のさまざまな問題を正しく判断したい方等々に捧げる,実践的化学入門書.新刊(2013年11月刊).3. 『無機化学 −基礎から学ぶ元素の世界−』 長尾宏隆・大山 大 共著 基本概念に基づいて,無機化合物の構造および反応から,元素各論までを簡潔に解説した入門書. 全部で190問に及ぶよく吟味された各章末問題には丁寧な解答が付いており,初めて無機化学を学ぶ学生の自習書としても役立つだろう.新刊(2013年10月刊).4. 『新・元素と周期律 』 井口洋夫・井口 眞 共著 物性化学の視点から,化学の羅針盤である周期律と元素の分類,および各元素の性質を論じてこの分野の定番となった『元素と周期律』(基礎化学選書)を全面的に刷新し,現代化学を理解するための新しい“元素と周期律”として生まれ変わった.最新刊(2013年12月刊).5. 『化学の基本概念 −理系基礎化学−』 齋藤太郎 著 理工系の大学生が化学について必ず身につけておくべき最も基本的な概念を,微視的(ミクロ)・巨視的(マクロ)の双方の視点から,わかりやすく簡潔に解説.吟味された多数の演習問題や,基本的な物質にまつわるコラムも学習に役立つだろう.新刊(2013年9月刊).6.『量子化学(上)』 原田義也 著 量子化学の定番教科書として長く読み継がれてきた『基礎化学選書12 量子化学』を全面改訂,実践的な内容を大幅に取り入れて上下巻の単行本として再構成した.上巻は旧版の増補改訂版に相当.7.『化学熱力学(修訂版)』 原田義也 著 初学者が容易に取り組めるよう,抽象的概念・用語の導入に関しては実例を挙げて詳しく説明し,続く議論の展開では論旨の飛躍を極力避けて解説した.8. 『コ・メディカル化学 −医療・看護系のための基礎化学−』 齋藤勝裕・荒井貞夫・久保勘二 共著 医療・バイオ系技術者や看護師を目指す大学・短大・専門学校生を対象とした半期用教科書.高校化学の内容を前提としない基礎的な化学入門から,有機反応や生体物質,および医療現場で必須となる濃度の知識などもきわめて平易に解説. 最新刊(2013年12月刊).9. 『基礎無機化学(改訂版)』 一國雅巳 著 基礎理論に重点をおいた平易かつ明快な解説により定評を得た教科書『化学新シリーズ 基礎無機化学』の改訂版.無機化学の理解に必要な物理化学的事項の基礎も解説してあるので,特別な予備知識なしに読み進めることができる.10. 『入門 新高分子科学』 大澤善次郎 著 高分子の“物性”と“合成”を一冊にまとめて好評を博した『入門 高分子科学』をベースに,新たなフィロソフィーにより現代の高分子科学を学ぶにふさわしくアップデートされた決定版. 2013年下半期 売上げランキング 【生物学分野】1. 『新・生命科学シリーズ 植物の生態 −生理機能を中心に−』 寺島一郎 著 植物生理生態学の基本を丁寧に説明.物理や化学の知識を必要とする箇所では正面突破を試みたが,難しい題材からも逃げずに,脚注をたくさん付け,読者がじっくりと時間をかけて学べるように配慮した.新刊(2013年8月刊).2. 『新・生命科学シリーズ 遺伝子操作の基本原理』 赤坂甲治・大山義彦 共著 自ら技術を開拓し,研究を発展させてきた著者たちの実体験をもとに,遺伝子操作技術の基本原理をその初歩から解説.遺伝子操作の基本的技術の原理を化学の視点で学ぶことを通じて,最新の生命科学の論理を理解できるように努めた.新刊(2013年10月刊).3. 『しくみからわかる生命工学』 田村隆明 著 医学・薬学や農学,化学,そして工学に及ぶ幅広い領域をカバーした生命工学の入門書.厳選した101個のキーワードを効率よく,無理なく理解できるように各項目を見開き2頁に収め,豊富な図で生命工学の基礎から最新技術までを詳しく解説.新刊(2013年11月刊).4. 『ヒトを理解するための生物学』 八杉貞雄 著 ヒトに関することを中心にした生物学の入門書.本書の前半では生物に共通する細胞や分子のことについて学び,後半では主としてヒトの体や病気との闘い,そしてヒトの特性について考える.新刊(2013年9月刊).5. 『新・生命科学シリーズ 植物の系統と進化』 伊藤元己 著 おもに陸上植物を扱い,分子系統学の研究で明らかになった系統関係から,植物への進化の道筋,進化上重要なイノベーション,各群の特徴を解説する.6. 『医薬系のための生物学』 丸山 敬・松岡耕二 共著 医学系,薬学系,看護系など医療系に必須な生物学の基礎知識と応用力の習得を目的とし,具体的な薬の名称や働きを織り交ぜながら,平易に解説.最先端の「薬学ノート」「コラム」「トピックス」など適宜織り込み,演習問題と解答も掲載した.新刊(2013年9月刊).7. 『エントロピーから読み解く 生物学』 佐藤直樹 著 “生命の勢い”の連鎖 = 生命のつながりのすべてを理解することを目的に,エントロピーの尺度から生物や生命を捉え直した,新しいタイプの入門書.8. 『新・生命科学シリーズ 動物の系統分類と進化』 藤田敏彦 著 前半では,動物系統分類学の考え方や研究方法をこれまでの歴史を交えて解説し,後半では実際の進化・系統と分類体系,また各動物群の特徴を解説する.9. 『新・生命科学シリーズ 植物の成長』 西谷和彦 著 植物の成長に関する現時点での研究の到達点と,その解明に至るまでの歴史的背景をまとめた.とくに被子植物の成長のしくみを,(1)植物に固有の遺伝子や細胞のはたらき,(2)植物器官の形成,(3)植物ホルモンによる成長の制御,の三つの視点から解説.10. 『バイオサイエンスのための 蛋白質科学入門』 有坂文雄 著 アミノ酸の物理化学的性質から,蛋白質の翻訳後修飾,構造安定性の機構,階層構造,遺伝情報との関連,リガンドの結合,集合体形成の構造生物学的基礎,さらに低分子リガンドとの相互作用,生体分子間相互作用の熱力学をまとめた. |
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