2014年下半期(7〜12月)における裳華房の主要4分野の売上げランキングです. 2014年上半期 売上げランキング 【数学分野】 → 線形代数 → 微分積分 → 解析学 → 確率・統計 → その他【線形代数】1.『数学選書1 線型代数学』 佐武一郎 著 1958年の初版以来,線形代数学の標準的な解説書として,長年にわたり多数の理工系読者から支持されてきた.より本格的に線形代数学を学びたい読者にとっての最適の参考書.2006年度日本数学会出版賞 受賞!2.『基礎から学べる線形代数』 船橋昭一・中馬悟朗 共著 線形代数の基本概念の指導に重点を置く学科向けに,重要事項を中心にまとめた入門書.「問」「問題」「演習問題」をできるだけ多く設け,演習や小テストの時間がある大学でも使い勝手が良いようにしてある.3.『基礎 線形代数』 茂木 勇・横手一郎 共著 線形代数はややもすると抽象的に感じられがちなことと,あまり長い導入は必ずしも理解を助けることにはならないと考え,本書では,できる限り直接的に本題に入り,多くの具体例を示して概念の理解と定着を図るようにした. 【微分積分】1.『微分積分(改訂版)』 矢野健太郎・石原 繁 編 微分積分の予備知識を持っていなくても,手を動かして問題を解いていくことで,微分積分に親しむことができる入門書.難易度の揃った例題や問・演習問題が豊富に用意されている.2.『続 微分積分読本 −多変数−』 小林昭七 著 姉妹書『微分積分読本』と同じ執筆方針をとり,自習書として使えるように,証明はできるだけ丁寧に説明し,教育的立場と物理への応用を考慮して2変数と3変数の場合で解説.3.『理工系入門 微分積分』 石原 繁・浅野重初 共著 同じ著者による『理工系の基礎 微分積分』をもとに,基礎的な部分に一層重点を置いた入門書. 【解析学】1.『数学選書4 ルベーグ積分入門』 伊藤清三 著 予備知識として大学理学部の教養課程で習う数学知識のみを仮定して,理論的な厳密性を保ちながら解説したルベーグ積分の入門書.2.『基礎数学選書23 テンソル解析】【復刊』 矢野健太郎・石原 繁 共著 理工系の読者が応用上必要とする3次元ユークリッド空間に限り,ベクトルについての復習的な解説を加えながら,テンソルの代数と解析を述べた.3.『基礎解析学(改訂版)』 矢野健太郎・石原 繁 共著 微分積分に引き続いて学ぶ応用解析として,微分方程式,ベクトル解析,複素関数,フーリエ級数・ラプラス変換の4分野をバランスよくまとめた. 【確率・統計】1. 『数学シリーズ 数理統計学(改訂版)』 稲垣宣生 著 統計学の現代的手法を基礎から本格的に学びたい人のための参考書.2003年の改訂では,確率数学・情報数学の基本的な概念を使って,統計学の数理を明解に論じ,統計解析の章を充実させた.2. 『データ科学の数理 統計学講義』 稲垣宣生・吉田光雄・山根芳知・地道正行 共著 確率の初歩から実用上のスタートラインともいえる2標本問題の初歩までを,高校や大学で学ぶ微積分の初歩を学んでいれば理解できるように解説した.3. 『新統計入門』 小寺平治 著 高校の初年級の数学的な知識があれば理解できるように,天下り的な説明を止めて具体例から入り,どのように統計学の基礎概念が形成されるかに配慮して解説した. 【数学:その他】1.『曲線と曲面の微分幾何(改訂版)』 小林昭七 著 長年にわたって定評のある微分幾何学の入門書.“Gauss-Bonnetの定理”を中心に,代表的な具体例に絞って解説した.改訂版では「極小曲面」の章を新設し,図の改良にも工夫をした.2.『経済・経営のための数学教室 −経済数学入門−』 小林道正 著 数や量の変化を解析する「微分積分」と,たくさんの量を同時に扱う「線形代数」の基礎知識に焦点を絞って解説.基本的な事項を具体的な問題で丁寧に解説した後,その理解を深めてもらうために,「純粋に数学の問題」と「経済・経営の分野として考える問題」をセットにして配置した.最新刊(2014年11月刊)3.『数学シリーズ 集合と位相』 内田伏一 著 数理系の学生を対象に,集合と位相に関する基礎的な内容を解説.本文の理解を助けるために,合計161題の問題を配し,その約半数の問題については巻末に略解またはヒントを掲載した. 2014年下半期 売上げランキング 【物理学分野】 → 力学 → 電磁気学 → 熱学・統計力学 → 量子力学 → その他【力学】1. 『裳華房フィジックスライブラリー 解析力学』 久保謙一 著 「解析力学とは何か」を初歩から学びながら,力学の原理を理解して問題を解くこと,解析力学が量子力学の入口を開いた道筋を学ぶことを目的に執筆.長年の講義経験に基づく学生の“ウィークポイント”については特に丁寧に解説した.2.『力学(三訂版)』 原島 鮮 著 1958年の初版刊行以来,多くの大学で教科書として採用され,また一般の読者の方々にも支持され続けている,大ロングセラーの教科書・参考書.1985年に三訂版を刊行.3.『物理学選書14 流体力学(前編)』 今井 功 著 完全流体についての徹底した解説と,粘性流体についてはおそい流れについてまでを詳述した,著者のライフワークともいうべき力作.(著者逝去につき後編は企画中止となりました) 【電磁気学】1.『裳華房テキストシリーズ-物理学 電磁気学』 兵頭俊夫 著 電磁気学で扱う目に見えない「場」を理解できるように,まず実験事実を提示し,それを基本原理から理解する過程を飛躍を避けつつ懇切丁寧に解説した.2.『物理学講義 電磁気学』 松下 貢 著 姉妹書の『物理学講義 力学』および『物理学講義 熱力学』の特徴はそのままに,「なぜそのようになるのか」「なぜそのように考えるのか」という点について,一般的にはあまり解説がなされていないようなことについても触れた.最新刊(2014年11月刊).3.『電磁気学』 中山正敏 著 直観的イメージが作り難く,わかりにくい電磁気学を少しでもわかりやすいようにと考えて懇切丁寧に書かれた入門書.電場や磁場をできるだけ "もの" のように扱って,その法則を調べていくことに重点を置いた. 【熱学・統計力学】1.『大学演習 熱学・統計力学(修訂版)』 久保亮五 編 物性物理学を学ぶ上で欠くことのできない熱力学と統計力学の基礎的事項を解説し,例題に加えて豊富な練習問題を収録した.1998年に修訂版を刊行.2.『熱力学』三宅 哲 著 著者自身の学習経験から,少しでも迷ったことのある部分は疑問を残さぬよう,徹底して理論の筋道を細かく解説した教科書.とくにエントロピーの章は必読.3.『物理学講義 熱力学』 松下 貢 著 学習者の理解を高めるために,各章の冒頭には学習目標を提示し,章末には学習した内容をきちんと理解できたかどうかを確認するためのポイントチェックのコーナーを用意.問題解答には,間違ったり解けなかった場合に対するフィードバックを示すなど,随所に工夫を施した. 【量子力学】1. 『量子力学選書 場の量子論−不変性と自由場を中心にして−』 坂本眞人 著 “古典場の量子化”と“相互作用のない場(自由場)の量子化”に絞って,これらを“不変性”という視点から解説.本文中には,読者のつまずきやすい箇所でのコメントに加え,式導出や証明,役に立つ公式や考え方のアドバイスなどの注釈を設けた.最新刊(2014年11月刊). 2. 『基礎物理学選書5A 量子力学(I)(改訂版)』 小出昭一郎 著 著者の長年の経験と教育的見地から,大変にバランスの取れた記述で定評のある入門書.量子力学を初めて学ぶ一書として最適.(I)では1個の粒子の場合を扱った. 2. 『基礎物理学選書5B 量子力学(II)(改訂版)』 小出昭一郎 著 著者の長年の経験と教育的見地から,大変にバランスの取れた記述で定評のある入門書.量子力学を初めて学ぶ一書として最適.(II)では多粒子系の場合をまず扱い,第2量子化,相対論的電子論と進んでいく. 【物理学:その他】1. 『裳華房テキストシリーズ-物理学 振動・波動』 小形正男 著 振動・波動についてモードと自由度の概念で統一的に解説.計算はできるだけ初等的なものだけに抑え,振動・波動現象の本質的な理解と密接に関連する数学的手法はできるだけ丁寧に説明した.2.『相対論の世界』 橋本正章・荒井賢三 共著 理工系学生向けの相対性理論(相対論)の入門書.理解を深めるための例と問を随所に挿入し,また数式の導出を丁寧に説明して,独習者の便宜を図った.各章末に,アインシュタインの生涯の様々なエピソードを綴ったコラム「アインシュタイン小伝」も掲載.最新刊(2014年10月刊).3.『物理学(三訂版)』 小出昭一郎 著 1975年の初版刊行以来,長年,多数の学校でご採用いただいている,物理学教科書の定番中の定番.盛り込む内容を思い切って精選し,本質が簡単にはわからない雑多で表面的な知識の羅列を避け,図表にも工夫を凝らした. 2014年下半期 売上げランキング 【化学分野】1. 『生命系のための有機化学T −基礎有機化学−』 齋藤勝裕 著 高校化学の内容を前提としない基礎的な有機化学入門から分子構造や物性,さらに医薬品,農薬,生体高分子などについてきわめて平易に解説した.コラムや側注の生命系関連の話題も役立つ.新刊(2014年11月刊).2. 『新・元素と周期律』 井口洋夫・井口 眞 共著 物性化学の視点から,化学の羅針盤である周期律と元素の分類,および各元素の性質を論じてこの分野の定番となった『元素と周期律』(基礎化学選書)を全面的に刷新し,現代化学を理解するための新しい“元素と周期律”として生まれ変わった.3. 『高分子合成化学(改訂版)』 井上祥平 著 “有機化学反応としての高分子合成化学”という視点に徹した懇切丁寧な記述で好評を博した『化学新シリーズ 高分子合成化学』の改訂版.近年確立した「原子移動ラジカル重合」の手法や,原理的に困難とされてきた縮合重合における分子量制御の可能性について新たに章を追加し,コラム・演習問題を増量した.4. 『一般化学(三訂版)』 長島弘三・富田 功 共著 高校化学の内容とのつながりを重視して編まれ,全国的に大きな支持を得た教科書の三訂版.2色刷りになりさらに理解しやすくなった.問題解答もより詳しくなっており,講義テキストのみならず自習書としても適している..5.『量子化学(下)』 原田義也 著 量子化学の定番教科書として長く読み継がれてきた『基礎化学選書12 量子化学』を全面改訂,実践的な内容を大幅に取り入れて上下巻の単行本として再構成した.下巻では,量子化学を研究の現場で使いこなすための実践的内容について,実際の数値も示しながら,コンピューターソフトの使い方も含めて懇切丁寧に解説.6. 『光化学 −光反応から光機能性まで−』 杉森 彰・時田澄男 共著 光化学の基礎(励起状態の化学)を十二分に踏まえつつ,光ディスクやルミネッセンス,ホログラフィー,レーザーなど,時代をリードする光化学の現状を鮮やかに描き出した基礎光化学の入門書.7.『量子化学(上)』 原田義也 著 量子化学の定番教科書として長く読み継がれてきた『基礎化学選書12 量子化学』を全面改訂,実践的な内容を大幅に取り入れて上下巻の単行本として再構成した.上巻は旧版の増補改訂版に相当.8.『物理化学入門シリーズ 量子化学』 大野公一 著 量子論の誕生から最新の量子化学までを概観し,量子化学の基礎となる考え方や技法を,初学者を対象に丁寧に解説.根本的に重要でありながらあまり説明されてこなかった事項や,応用分野に役立つ事項を含めつつも題材を精選し,量子化学の最重要事項を学べるよう工夫されている.9. 『理科教育力を高める基礎化学』 長谷川 正・國仙久雄・吉永裕介 共著 理科教育力のみならず,広く理工系学生に求められる“科学コミュニケーション力”も身につく構成となっており,教育学系に限らず理工系全般の基礎教科書としても十分役立つ内容である.10. 『化学の指針シリーズ 超分子の化学』 菅原 正・木村榮一 共編 超分子化学の基礎となる「分子間力」の原理を懇切丁寧に解説しながら,超分子の概念とその驚異的な構造,およびそれぞれの超分子の物性と機能とその用途,さらには最新の話題である生体機能の本質の理解に役立つ超分子までを,豊富な具体例を基に概観した. 2014年下半期 売上げランキング 【生物学分野】1. 『しくみと原理で解き明かす植物生理学』 佐藤直樹 著 実際に動いているシステムとして植物の活動を理解するために,生きている植物という基本に立ち返って,「なぜ」「どのように」という質問に答えることを目指した.各章末には,重要な項目について自習するための問題と,読者自身が手を動かし実際の体験を通じて理解するための課題を用意して,学習の便を図った.新刊(2014年7月刊).2. 『新・生命科学シリーズ 動物の系統分類と進化』 藤田敏彦 著 前半では,動物系統分類学の考え方や研究方法をこれまでの歴史を交えて解説し,後半では実際の進化・系統と分類体系,また各動物群の特徴を解説する.3. 『新・生命科学シリーズ 植物の生態 −生理機能を中心に−』 寺島一郎 著 植物生理生態学の基本を丁寧に説明.物理や化学の知識を必要とする箇所では正面突破を試みたが,難しい題材からも逃げずに,脚注をたくさん付け,読者がじっくりと時間をかけて学べるように配慮した.4. 『新・生命科学シリーズ 植物の系統と進化』 伊藤元己 著 おもに陸上植物を扱い,分子系統学の研究で明らかになった系統関係から,植物への進化の道筋,進化上重要なイノベーション,各群の特徴を解説する.5. 『人類進化論 −霊長類学からの展開−』 山極寿一 著 野生霊長類のフィールドワークの成果に基づいて,人類の進化史の解明を試みた.霊長類学によって人類の過去に遡り,現在の人間を見つめ直す視線を養い,その探究の楽しさを味わうことができるであろう.6. 『新・生命科学シリーズ 動物行動の分子生物学』 久保健雄・奥山輝大・上川内あづさ・竹内秀明 共著 線虫,ショウジョウバエ,小型魚類,マウス,ミツバチを題材に,それぞれの動物の行動を生み出す脳や神経系ではたらく分子(遺伝子やRNA,タンパク質)が調べられた研究成果に焦点を当てて解説.また近年発達したオプトジェネティクス(光遺伝学)手法についても詳説する.新刊(2014年8月刊).7. 『新・生命科学シリーズ 植物の成長』 西谷和彦 著 植物の成長に関する現時点での研究の到達点と,その解明に至るまでの歴史的背景をまとめた.とくに被子植物の成長のしくみを,(1)植物に固有の遺伝子や細胞のはたらき,(2)植物器官の形成,(3)植物ホルモンによる成長の制御,の三つの視点から解説.8. 『イラスト 基礎からわかる生化学』 坂本順司 著 難解になりがちな生化学を,かゆいところに手が届く説明で指南する入門書.目に見えずイメージがわきにくい生命分子を多数のイラストで表現し,なじみにくい学術用語も,ことばの由来や相互関係からていねいに解説.9. 『コア講義 分子遺伝学』 田村隆明 著 遺伝の基本的事項,遺伝子の複製、DNAの変異・損傷・修復,そして転写と翻訳からなる遺伝子発現,さらには細菌や真核生物に特有な遺伝的要素やその駆動システム,そして分子遺伝学を支えた技術とその成果などを系統的に扱う.関連するノーベル賞受賞研究についても紹介する.最新刊(2014年11月刊).10. 『ワークブックで学ぶ ヒトの生化学』 坂本順司 著 取り扱う項目やその内容・構成などを親本の『イラスト 基礎からわかる生化学』に合わせたワークブック.計算問題や記述式問題などの応用問題を多数用意した.また解答例を漏れなくつけ,詳しい解説も充実させ,親本の対応ページも付して,学習者に親切な工夫を満載した.新刊(2014年9月刊). |
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