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裳華房 今月の話題

第58回 愛鳥週間

(2002/5/1,2004/4/19,5/10一部修正)

 5月10日から1週間は愛鳥週間.野や山で鳥を見たり囀(さえず)りを聞いたり,町中でツバメやスズメなどの行動を観察するのも楽しいものです.

 愛鳥週間は,アメリカで始まったと言われています.1890年代,アメリカのある小学校の校長が,植樹祭のなかで森林の保護者である小鳥を守ろうというPRのために「バードデー」を考え,その後,アメリカの環境保護団体 であるオーデュボン協会(National Audubon Society,Inc.)の援助によってアメリカ全土に広まり,毎年4月10日をバードデーとしました.
 日本では,1947年に日本鳥類保護連盟が創立されたことをきっかけとして,第1回バードデーが開催され,1950年からは5月10日〜16日の一週間を「愛鳥週間(バードウィーク)」としました.(参考:日本鳥類保護連盟のホームページ

 ここでは,鳥についてのいくつかのホームページと,ここ最近の雑誌生物の科学 遺伝に掲載された鳥に関連した記事や,2002年8月に刊行した『これからの鳥類学』をはじめとする小社の鳥に関係する書籍などをご紹介します.
 愛鳥週間に開催されるイベントなどにつきましては,下記のホームページなどをご参照ください.

  → 雑誌『生物の科学 遺伝』での記事   → 裳華房の「鳥」に関する書籍


●「鳥」についてのホームページ

(財)日本鳥類保護連盟
 野生鳥獣に関する科学的知識と鳥獣保護の精神を広く普及するために,1947年に創設された財団法人です.毎年愛鳥週間に行われる「全国野鳥保護のつどい」を環境省・都道府県(毎年持ち回り)と共催するのをはじめ,機関誌「私たちの自然」の発行,またさまざまな活動を国や地方自治体とともに行っています.(→ 平成16年度愛鳥週間用ポスター

第58回愛鳥週間 全国野鳥保護のつどい 山口大会
 2004年は,「自然と人とのハーモニー 未来(あした)に続く きらら交差点」をキャッチフレーズに,5月16日(),山口県立きららスポーツ交流公園(山口県阿知須町)で行われます.

(財)日本野鳥の会
 会員数5万5000人を超える,日本最大の野鳥についての市民団体.全国に87の支部があります.今年(2004年)創立70周年を迎えました.ホームページでは,野鳥を知るための「バードウォッチング入門」や,イベント情報サンクチュアリ(野鳥とその生息地を守るための拠点),バードショップなどがご覧になれます.
 また,携帯電話(iモードとEZweb)から利用できる「ケータイ野鳥図鑑」(接続先 http://bird.mti.ne.jp/top.asp,一部有料)もあります.

東京バードフェスティバル2004
 「野鳥を楽しむ心のゆとり。バードウォッチングからスローライフをはじめよう。」をテーマに,今年5月,東京で初めてバードフェスティバルが開催されます(実行委員会:日本野鳥の会,東京港埠頭公社,日本望遠鏡工業会) .

  日 時:2004年5月22日(土)〜23日(日) 10:00〜16:00 雨天決行
  場 所:東京港野鳥公園 (東京モノレール「流通センター駅」下車徒歩15分)
  備 考:期間中は入場料が無料.

バードウォッチング入門小冊子「鳥を見つけに!」
 野鳥に興味はあるけど,はじめの一歩が踏み出せない方に, コツや道具やさまざまな楽しみ方をご紹介する小冊子(フルカラー24ページ).ご希望の方に無償で配布中です.

丸の内さえずり館
 日本野鳥の会と三菱地所との共同運営によるもので,鳥に関するビデオやCD-ROM,書籍などが自由に利用できます(東京都千代田区丸の内,新国際ビルヂング1階).開館時間は月〜金曜日は11:00〜17:00,土曜日は13:00〜18:00です(日祝日は休館).
 愛鳥週間にあわせて「バードウィーク写真コンクール」を開催,5月1〜31日に展示公開されます(→ 応募要項).

日本鳥学会
 2002年5月に創立90周年を迎えた,鳥学の発展と鳥類保護への貢献を目的とする学術団体.「日本鳥学会誌」(和文誌)と「Ornithological Science」(英文誌)を発行(各年2回).年1回開催される大会(2004年は,9月17〜20日,奈良女子大学にて開催)のほか,随時,講演会やシンポジウムを行っています.
 また,2000年には『日本鳥類目録改訂6版』,2002年には創立90周年記念出版としてこれからの鳥類学』(山岸 哲・樋口広芳 編,裳華房)を刊行しています.
 年会費:普通会員5000円,学生会員3000円.

(財)山階鳥類研究所
 1932年10月,故 山階芳麿博士によって建てられた山階鳥類標本館を前身とし,1942年7月に財団法人の民間研究所として設立された,鳥類全般に関する科学的研究を行う鳥類専門研究所(現住所:千葉県我孫子市高野山).所蔵標本6万9000点,蔵書3万9000冊を擁します.
 また,一般に対しても,研究活動や成果をわかりやすく紹介する『山階鳥研NEWS』を月1回発行したり,定期的に探鳥会や講演会などを開催するなど,研究活動のみならず,鳥類学の教育・普及活動にも力を入れています.

全国野鳥密猟対策連絡会
 違法なカスミ網の所持や野鳥の違法飼育,捕獲・密猟などの問題の抜本的な解決のために,環境省や警察庁とも連携を取り合って活動している団体です.年に1回全国会議を開催しています.


月刊誌 『BIRDER』文一総合出版
 日本唯一のバードウォッチングマガジン(毎月16日発売).最新号の案内,バックナンバーのほか,鳥に関するイベント情報や野鳥情報,リンク集も充実しています.

2004年発行号の特集タイトル (バックナンバー一覧は
こちら
 1月号 冬に映える小鳥  2月号 梟に魅せられた人たち
 3月号 2004年度版 望遠鏡大事典  4月号 フィールド別「鳥見ホットスポット」
 5月号 海外バードウォッチングのすゝめ  


東京港野鳥公園
 1989年10月に開園したバードウォッチングの名所.自然環境の少ない都心にありながら,年間120種類前後,開園以来203種類(2003年現在)の野鳥が観察されています.2000年6月17日には,「シギ・チドリ類重要生息地ネットワーク」の参加湿地となりました.

我孫子市鳥の博物館
 「鳥と人の共存をめざして」鳥だけを扱った日本で初めての博物館として,平成2年に千葉県我孫子市に開館しました.鳥の科学のすべてが学べます.

兵庫県立コウノトリの郷公園
 コウノトリの日本最後の生息地となった但馬地域・豊岡市において,「コウノトリの種の保存と遺伝的管理」,「野生化に向けての科学的研究及び実験的試み」,「人と自然の共生できる地域環境の創造に向けての普及啓発」の3点を中心に,人とコウノトリの共生できる環境と学習の場を提供することを目的として整備・設置された施設(入園料無料).

米子水鳥公園
 コハクチョウの日本最南端の集団越冬地として知られ,また国内で確認された野鳥のうちおよそ42%の種類が記録されている,山陰屈指の野鳥の生息地.

長崎ペンギン水族館
 2001年4月22日に長崎市にオープンした,ペンギンを中心とした水族館.世界に生息するペンギン18種のうち7種を飼育し(うち6種の繁殖に成功),日本一の飼育種数と繁殖種数を誇ります.

ツル博物館 クレインパークいずみ
 ツルの越冬地として,毎年ツルが飛来することで知られる鹿児島県出水市につくられた世界初のツル専門の博物館.世界のツルについてさまざまな資料を収集・展示しています.また,インターネットで出水市のツルをリアルタイムに見ることができる「ライブカメラ」もあります.


北海道海鳥センター
 絶滅の危機に瀕しているウミガラス・エトピリカなどの海鳥類を対象に,その保護・増殖事業や調査研究を行うために設置された野生生物保護センターのひとつです(北海道羽幌町).海鳥全般の紹介や読み物,また北海道の自然情報など,一般の人にも楽しめる情報も数多く掲載されています.

佐渡トキ保護センター
 Nipponia nippon の学名をもつトキの保護・増殖事業などのために設置された野生生物保護センターのひとつです(新潟県佐渡郡新穂村).トキ保護の歴史からQ&Aまで,トキについてのさまざまな情報が掲載されています.

猛禽類保護センター
 絶滅のおそれのある希少な猛禽類(イヌワシやクマタカなど)の調査・研究や,猛禽類の生態や保護について理解や関心を深めるための活動を行う野生生物保護センターのひとつです(山形県飽海郡八幡町).

水鳥救護研修センター
 近年,タンカーなどの海難事故が増えており,油汚染により野生生物が被害を受けた際の迅速かつ的確な救護が求められていますが,そのニーズに応えるべく,環境省によって2000年に設立されました(東京都日野市).「油汚染事故で負傷した水鳥の救護手法の研修」「油汚染事故に関する文献や知見の収集・整理」「水鳥及び水鳥救護に関する情報の普及・啓発」「救護に必要な機材の備蓄と貸し出し」の四つの活動を行っています.


琵琶湖水鳥・湿地センター
 1993年に琵琶湖がラムサール条約(「特に水鳥の生息地として国際的に大切な湿地に関する条約」)の登録湿地となったことを受けて,水鳥の保護と湿地の保全推進を目的に1997年5月に開設された施設(滋賀県東浅井郡湖北町).

水鳥・湿地センター 厚岸水鳥観察館
 1993年にラムサール条約の登録湿地となった厚岸湖・別寒辺牛地区において,水鳥をはじめとする動植物と湿地の保全や湿原の利用についての理解を深める活動や,調査研究と監視などを行う拠点施設として1995年4月に開館(北海道厚岸郡厚岸町).

クッチャロ湖水鳥観察館
 1989年にラムサール条約の登録湿地となったクッチャロ湖の湖畔に1995年5月に開館.入場無料(北海道枝幸郡浜頓別町).コハクチョウをはじめ,クッチャロ湖に飛来する水鳥などの情報を発信しています.

宮城県伊豆沼・内沼サンクチュアリセンター
 1985年,ガン・カモ類など水鳥の越冬地として知られる宮城県の伊豆沼・内沼がラムサール条約の登録湿地となったことを受けて1991年に開館.今年の4月1日より入館料が無料になりました.


鳥人ジョン・グールドの世界玉川大学
 「博物学」全盛時代の19世紀イギリスに生まれたジョン・グールドは,当時発明されて間もない石版画の技法をいち早く取り入れ,1枚1枚丁寧に手で彩色した「鳥類図譜」の制作に取りかかり,40巻にも及ぶ鳥類図譜を制作しました.
 玉川大学ではその稀少な図譜の全巻収集を1999年に完了,その一部をインターネット上で公開しています.また,玉川大学出版部より,代表的な76点を収録したCD-ROMが発売されています.


●『生物の科学 遺伝』 「鳥」に関連した記事一覧(2004.4.19現在)

 → 特集記事  → 今月の解説  → トピックス
・連載中
 → 「ウチの目玉収蔵品」  → 「がんばれ 生物クラブ」  → 「実験・観察のページ」
 → 「環境保全の現状」  → 「生き物の不思議」  → 「研究室・研究所めぐり」
・連載終了
 → 「動物たちの気になる行動」  → 「諫早湾の生物」  → 「小笠原の生物」  → 「江戸東京の自然誌」
 → 「海の向こうのワンダーランド」  → エッセイ「自然と私」

『生物の科学 遺伝』のバックナンバーのご購入についてはこちらをご覧ください.


【表紙によせて】

2002年 5月号  いのちの誕生(オオコノハズク)  今泉真也
2001年 7月号  多摩川の水鳥  中込弥男
2001年 5月号  シマフクロウ  嶺岸令久

【今月の解説】

2003年 1月号  軍鶏は鶏からどう作られたのか? −軍鶏の遺伝的成立に至る人の文化的な介在における一考察  小見山智義・池尾一穂・五條堀 孝
2000年10月号  鳥類の音声記憶 −生態・行動・分子  池渕万季
1996年11月号  水鳥の食性解析  松原健司・南 浩史  (品切れ)
1996年 8月号   カササギが低く巣を作る年は大風が吹く?  江口和洋  (品切れ)
1995年 1月号   夜行性海鳥の音声コミュニケーション  田岡三希  (品切れ)
1994年 2月号   タンチョウの冬の群れ  正富宏之  (品切れ)
1994年 1月号   アホウドリ新営巣地の人為的形成 ―デコイと鳴き声再生放送による誘致  長谷川 博  (品切れ)
1993年 2月号   小鳥の音声世界を探る  岡ノ谷一夫  (品切れ)

【トピックス】

2004年 3月号  渡り鳥は飛んでいるときより休息しているときのほうが疲れる!  武田麻里
2003年 3月号  動物園における絶滅危惧種アカガシラカラスバトの
  飼育繁殖への取組み
 成島悦雄
2002年11月号  鳥島噴火のアホウドリへの影響は?  長谷川 博
2002年 1月号  どう変わる? 三宅島の自然  樋口広芳
2000年 6月号  アオガラのメスは夫の紫外色によって子の性比を変える  濱尾章二
1998年12月号  鳥は飛ぶ恐竜か? −最近の鳥類の起源をめぐる議論より  大路樹生  (品切れ)
1997年 3月号  アホウドリの渡りルート  佐藤文男  (品切れ)
1996年10月号  カラスなぜ置くの? −線路置き石事件の動機を探る  唐沢孝一  (品切れ)
1995年10月号  日本産トキの遺伝子の保存  石居 進  (品切れ)

【がんばれ 生物クラブ】 (連載中)

2001年 9月号  熊本県立熊本西高等学校−ユリカモメの研究  田畑清霧

【ウチの目玉収蔵品 紹介】 (連載中)

2003年11月号  (財)山階鳥類研究所  
2003年 1月号  国立科学博物館「婚姻色のトキの剥製標本」  

【実験・観察のページ】 (連載中)

1997年10月号  ニワトリ胚心臓の組織片培養  小田勝士  (品切れ)

【環境保全の現状】 (連載中)

2003年11月号  塩性湿地で繁殖するズグロカモメの危機  武石全慈
2002年 9月号  ダム事業におけるイヌワシ・クマタカの保全  尾澤卓思
2002年 1月号  幻の鳥はいま −アカガシラカラスバトの現状とその保護  高野 肇
2001年11月号  やんばるの自然と鳥 −米海兵隊ヘリパッド移設計画が招く危機  上田恵介 ・石田 健
2000年11月号  コウノトリを復活させる  池田 啓
1999年10月号  三番瀬の鳥類 −春の鳥類相  桑原和之・箕輪義隆・石毛久美子
1999年 7月号  藤前干潟保全の意味  上田恵介
1999年 4月号5月号   アホウドリは復活するか −残された課題と展望  長谷川 博

【研究室・研究所めぐり】 (連載中)

2002年11月号  財団法人 山階鳥類研究所  山岸 哲  

【生き物の不思議】 (連載中)

2003年 3月号  東京駅からツバメが消えた −人と共に生きる鳥の未来は?  川内 博  

【動物たちの気になる行動】(連載終了)

  ※本連載は,加筆訂正の上,ポピュラー・サイエンス シリーズ
     『動物たちの気になる行動(1) −食う・住む・生きる篇−
     『動物たちの気になる行動(2) −恋愛・コミュニケーション篇−
   として,2002年5月下旬に刊行しました.
2001年 1月号  ヤマガラの芸  小山幸子
2000年 9月号  アデリーペンギンの採餌行動  高橋晃周
2000年 2月号  他種の鳴きまねをする鳥  大庭照代
1999年12月号  鳥の貯食行動  堀田昌伸
1999年 2月号  カモの求愛ディスプレイ  福田道雄
1999年 1月号  鳥のナワバリを描く  上田恵介

【諫早湾の生物−有明海特産種の宝庫 (連載終了)

1999年7月号  ズグロカモメとシギ・チドリ類  花輪伸二

【小笠原の生物】 (連載終了)

1993年11月号  メグロと鍾乳洞の島 母島  上條明弘  (品切れ)

【江戸東京の自然誌唐沢孝一 (連載終了)

1997年 4月号  白鷺の舞と浅草寺  (品切れ)
1996年 1月号  鶴のお成り  (品切れ)
1995年10月号  雑司ヶ谷のミミズク  (品切れ)
1995年 6月号  旧街道を好むツバメ  (品切れ)
1995年 5月号  東京でトキをみる  (品切れ)
1995年 4月号  スズメと日本人の桜観  (品切れ)
※本シリーズは,唐沢孝一著『江戸東京の自然を歩く』(中央公論新社,定価1925円(本体1750円+税10%)としてまとめられています.

【海の向うのワンダーランド −海外調査こぼれ話 (連載終了)

1999年 2月号  マダガスカル・マソアラ半島日記  山岸 哲
1998年 9月号  ペンギンに会うためにはるばる南極へ  加藤明子  (品切れ)

【エッセイ・自然と私】 (連載終了)

1997年 2月号  フクロウが教える餌動物の日周行動  阿部 學  (品切れ)
1997年 1月号  ダーウィンの六つの季節  上田恵介  (品切れ)
1996年 2月号  アホウドリの保護研究20年  長谷川 博  (品切れ)
1994年11月号  野鳥の巣は系統を反映するか?  山岸 哲  (品切れ)
1994年 1月号  カワセミの巣立ち  矢野 亮  (品切れ)
   

【特集記事】

2004年 3月号  特集:動物たちの移動の謎をさぐる 
   人工衛星を利用した鳥の渡り追跡 (樋口広芳)
2002年 9月号  特集 II :地理情報システム:GIS 
   鳥類分布データベースを作成して分布情報を共有する (神山和夫)
2002年 5月号  特集 I :動物行動学の展望
   鳥の歌行動の機能と進化 −脳内遺伝子発現様式とニューロエソロジーの新展開− (池渕万季)
2002年 3月号  特集:生物地理学,分子生物学と出会う −生物地理学の新展開
   ウグイスの種内系統と生物地理 (梶田 学)
2001年 9月号  特集:生物の採集と法制度
2000年 8月号  特集:都市の生物 −生物からみた都市の姿
   ツバメからみた都市 (唐沢孝一)
   ハシブトガラスの都市への適応 (武藤幹生)
2000年 5月号  特集:がんばれ動物園! −動物園の現状と課題
1999年 3月号  特集:自然環境に生物を学ぶ
   伊豆沼・内沼が育む鳥と子ども (柴崎 徹)
1998年 9月号  特集:性の進化 (品切れ)
   鳥類の配偶者選び −よく子の世話をする雄を求めて (原田祐子・巌佐 庸)
1998年 7月号  特集:湿地生態系とその保全 (品切れ)
   カワウの移住作戦と湿地の保全 (成末雅恵)
   霞ヶ浦における渡り鳥と環境変化 (春日清一)
1998年 5月号  特集:外来生物と生物多様性の危機 (品切れ)
   移入鳥類の問題 −チメドリ類の野生化を中心に (中村一恵)
1997年 1月号  特集:認知科学 (品切れ)
   ハトの「認知」テスト (坂上貴之)
1996年 9月号  特集:ペットから人に感染する病気 (品切れ)
   愛玩鳥からうつる病気 (平井克哉)
1996年 3月号  特集:マルチメディアへの夢 (品切れ)
   宮城の野鳥を題材としたマルチメディア教材の製作 (相沢成信)
1995年 7月号  特集:脳と行動 (品切れ)
   インプリンティング ―脳の中に刷り込まれた「世界」 (松島俊也)
   フクロウの音源定位と脳 (森 浩一)
   小鳥の歌と発生中枢機構 (青木 清)
1995年 6月号  特集:島にみる生物進化 (品切れ)
   島の鳥の生態と進化 (樋口広芳)
1994年12月号  特集:南極の生物と生態系 (品切れ)
   亜南極のアオメウの潜水 (加藤明子)
   環境変動モニターとしてペンギンの生態を調べる (綿貫 豊・一井太郎)
1994年10月号  特集:宇宙生物学 −無重力下の生命現象を探る (品切れ)
   鶏胚の発生 (阿部悦子・須田立雄)
   

『生物の科学 遺伝』のバックナンバーのご購入についてはこちらをご覧ください.


●裳華房の「鳥」に関する書籍

これからの鳥類学
山階鳥類研究所所長 山岸 哲・東京大学大学院教授 樋口広芳 編著
A5判/528頁/定価7150円(本体6500円+税10%)/ISBN978-4-7853-5838-9

 鳥類学の最新の話題について,生態・行動・生理・進化・保全などの分野に焦点をあてて,第一線で活躍する若手・中堅の研究者が分かりやすく解説します.日本鳥学会90周年記念出版

【主要目次】
 第 I 編 鳥類のコミュニケーション
鳥のコミュニケーションと信号[岡ノ谷一夫]
 第 II 編 鳥類の生活戦略
鳥類の生活史戦略[永田尚志]/オオセグロカモメはなぜ3卵しか産まないのか[綿貫 豊]/海鳥の採食戦略 [森 貴久]
 第 III 編 鳥類の繁殖と社会
鳥類の繁殖とホルモン[和田 勝]/鳥類の営巣様式の多様性 −集団営巣から単独営巣まで−[藤田 剛]/鳥類における乱婚の意義[中村雅彦]/数理生態学と鳥類学 −托卵を題材にして−[高須夫悟]
 第 IV 編 鳥類の群集
森林性鳥類群集の多様性[日野輝明]/景観の多様性と鳥類群集 −河畔林の鳥類群集−[村上正志]
 第 V 編 鳥類学への物理・化学的手法の導入
鳥類の食性解析と安定同位体測定法[松原健司]/鳥類学における分子手法の適用[西海 功]
 第 VI 編 鳥類の系統と進化
鳥類と系統学[由利たまき]/島の鳥類の適応放散[山岸 哲]
 第 VII 編 鳥類の保全
農業生態系における鳥類多様性の保全[藤岡正博・吉田志保子]/移入鳥類による鳥類群集の攪乱[江口和洋]/渡り鳥の衛星追跡と保全への利用[樋口広芳]

都市動物の生態をさぐる −動物からみた大都会−(ポピュラー・サイエンス 241)
唐沢孝一 編/定価1650円(本体1500円+税10%)

 灰色のコンクリートジャングル−こんなイメージをもたれがちな都市環境.しかし,人がつくったこの都市環境に適応してしたたかに生きる動物たちの暮らしぶりから,いままで気づかなかった都市の新しい姿が見えてきます.第4章で,「カラスからみた大都会−都市鳥たちのライフスタイル」を紹介します.

動物たちの気になる行動(1) −食う・住む・生きる篇−(ポピュラー・サイエンス 243)
動物たちの気になる行動(2) −恋愛・コミュニケーション篇−(ポピュラー・サイエンス 244)
立教大学教授 上田恵介・東京大学助教授 佐倉 統 監修/各 定価1760円(本体1600円+税10%)

 雑誌『生物の科学 遺伝』に連載され好評を博した「動物たちの気になる行動」に加筆訂正を施し,また監修者による対談を加えて2巻にまとめなおしました.全項目に楽しいコラムと自己紹介つき.

マダガスカルの動物
山階鳥類研究所所長 山岸 哲 編著/定価4730円(本体4300円+税10%)

 マダガスカルに生息する珍しい生物のなかで脊椎動物に焦点をあて,どのような動物がいて,どのように華麗に適応放散しているのかを紹介します.鳥類については「エピオルニスと鳥類の進化」「独特の鳥たち」「森林性鳥類群集の特徴」「適応放散」「保護の問題」の観点から解説.

『脊椎動物の多様性と系統』バイオディバーシティ・シリーズ 7)近刊
京都大学教授 松井正文 編

 現在繁栄している脊椎動物(脊索動物)の多様性を,化石証拠から分子データまでを用いて解析している現状に沿って解説.総論では,脊椎動物全体を通して重要な事項について総括的に扱い,各論では,魚類・両棲類・爬虫類・鳥類・哺乳類の各々について,その進化や適応の様式に注目しながら解説します.

生物の種多様性バイオディバーシティ・シリーズ 1)
東京大学名誉教授 岩槻邦男・ 北海道大学教授 馬渡峻輔 編

 多様性生物学の中での「種」をめぐる研究の歴史と意義を概観し,種多様性を解き明かすための各種のアプローチについて,理論や手法を実際の研究例を用いて紹介.第17章では,「動物地理からみた多様性 −マダガスカル島の鳥類」として,オオハシモズ類のくちばしの形態と採食ニッチの多様性について解説します.


●各オンライン書店での「鳥」に関する書籍

bk1amazonYAHOO!BOOKS

上記以外は,各オンライン書店のサイトにて検索してください.オンライン書店の一覧はこちらをご参照ください.




         

自然科学書出版 裳華房 SHOKABO Co., Ltd.